実録 亞細亞とキネマと旅鴉

サイトやFlickrの更新情報、映画や本の感想(ネタばれあり)、日記(Twitter/Instagramまとめ)などを書いています。

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『総特集 ドキュメンタリー』(現代思想臨時増刊)[B1251]

現代思想臨時増刊の『総特集 ドキュメンタリー』をやっと読了。『現代思想』だとか『環』だとかは、ページ数も文字数も多く、ふつうのハードカバーの本よりもずっと時間がかかってしまう。現代思想2007年10月臨時増刊号 総特集=ドキュメンタリー出版社/メー…

第20回東京国際映画祭総括

今年の東京国際映画祭について、とりあえずまとめておく。 観た数は、提携企画を入れて15本と少なめ。 いちばん残念だったのは、彭浩翔(パン・ホーチョン)の『出エジプト記』が観られなかったこと。すごく観たい映画が観られなかったのはこれが初めて。これ…

『砂利の道(Chemman Chaalai)』(Deepak Kumaran Menon)[C2005-50]

台風で出歩く気もしないので、午後はセガフレードで、たまっている感想を書いたりして過ごす。夕方六本木へ移動し、パスタで晩ごはんを済ませる。映画祭は明日までだが、私の鑑賞は次が最後。その映画、今日の2本目、映画祭13本目はアジアの風の『砂利の道』…

『思い出の西幹道(西幹道)』(李継賢)[C2007-10]

雨の中、朝から渋谷へ。Foodshowでフォーを食べ、シアターコクーンへ行く。今日の1本目、映画祭14本目は、コンペティションの『思い出の西幹道』(映画生活)。監督は李継賢(リー・チーシアン←このカタカナ表記は間違っている)。コンペティションだし、日中合…

『天堂口(天堂口)』(陳奕利)[C2007-09]

渋谷でもかわりばえせずセガフレードでパニーニを食べ、オーチャードホールへ。今日の2本目、映画祭13本目は陳奕利(アレクシ・タン)監督の『天堂口』(公式)。提携企画の「香港映画祭」(公式)の一本である。予想されたことだが、ドンパチ映画なのに観客は女ば…

『セクシー地帯(ライン)』(石井輝男)[C1961-37]

今日も有給休暇。東京国際映画祭第六日はずっと渋谷。朝からル・シネマへ。今日の1本目、映画祭12本目は、石井輝男監督の『セクシー地帯』(映画生活/goo映画)。「映画が見た東京」という企画の一本である。家にあって観たこともあるのだが、スクリーンで観た…

『雲水謡(雲水謡)』(尹力)[C2006-39]

またもSoup Stock Tokyoで晩ごはんを食べ、恵比寿へ移動。今日の3本目、映画祭11本目は、「2007東京・中国映画週間」の『雲水謡』。この前は20分前開場だったのに今日は10分前で、しかもそんなことはどこにも書いてない。不親切はなはだしい映画祭である。か…

『海辺の一日(海難的一天)』(楊徳昌)[C1983-44]

今日の2本目、映画祭10本目は、アジアの風の『海辺の一日』。これも楊徳昌(エドワード・ヤン)追悼上映の一本で、ヴィデオでは観ているがスクリーンで観るのは初めて。映写の不具合で『遠い道のり』の上映が延びたので、マキアートを飲む暇もなく、劇場の移動…

『遠い道のり(最遙遠的距離)』(林靖傑)[C2007-07]

今日は有給休暇。お昼前に六本木へ行く。食べようと思っていたフォカッチャ屋がなくなっていたので、代わりにひげちょうの魯肉弁当を食べる。今日の1本目、映画祭9本目は、アジアの風の『遠い道のり』(公式)。監督は林靖傑(リン・チンチェ)。ここでのカタカ…

『壁を抜ける少年(穿牆人)』(鴻鴻)[C2007-07]

映画祭8本目は、アジアの風の『壁を抜ける少年』(公式)。台湾映画である。台湾映画は(アニメを除いて)基本的に全部観るよう心がけている。しかし私はSFやファンタジーが嫌いだ。この映画は「近未来SF」だと書いてあったので、無理して観なくてもいいと思った…

『ダンシング・ベル(Chalanggai)』(Deepak Kumaran Menon)[C2006-38]

忙しくかったので帰れるかどうかドキドキしながら一日を過ごし、予定どおり16時半に会社を出て六本木ヒルズへ向かい、Soup Stock Tokyoで晩ごはんを食べる。映画祭7本目は、アジアの風の『ダンシング・ベル』(公式)。去年は「マレーシア映画新潮」という特集…

『ハーフェズ ペルシャの詩(うた)』(Abolfazl Jalili)[C2007-06]

今日の3本目、映画祭6本目は、コンペティションの『ハーフェズ ペルシャの詩』(公式/映画生活)。Abolfazl Jalili(アボルファズル・ジャリリ)監督の待望の新作である。2年前のフィルメックスで、ほぼ撮り終えたようなことを言っていたのに、その後噂を聞かな…

南翔饅頭店の小籠包

晩ごはんは、六本木ヒルズ内の南翔饅頭店へ行く。映画祭の会場に六本木ヒルズが加わった年に行って以来二度目。ここは店員が黒服で、上海の城内的雰囲気がまるでなく、まるっきりヒルズ風なのが気に入らない。 豚肉入り小籠包(左写真)、もち米焼売(右写真)、…

『婚礼の前に(Sunduk Predkov)』(Nurbek Egen)[C2006-37]

セガフレードで急いでパニーニを食べる。今日の2本目、映画祭5本目は、アジアの風の『婚礼の前に』。Nurbek Egen(ヌルベク・エゲン)監督のキルギス映画。キルギスの映画監督といえばAktan Abdikalykov(アクタン・アブディカリコフ)。すごく好きな監督だが、…

『タイペイ・ストーリー(青梅竹馬)』(楊徳昌)[C1985-52]

朝から六本木へ。東京国際映画祭二日目は一日中六本木ヒルズの予定だ。今日の1本目、映画祭4本目は、アジアの風の『タイペイ・ストーリー』。楊徳昌(エドワード・ヤン)追悼上映の一本で、唯一の未見の楊徳昌映画。観られる機会の少なさを考慮に入れれば、お…

『キム・ギヨンについて知っている二、三の事柄』(金弘準)[C2006-S]

2巻欠けている分の埋め合わせなのか、『高麗葬』はドキュメンタリーとの二本立て。今日の3本めはそのドキュメンタリー、『キム・ギヨンについて知っている二、三の事柄』。金綺泳ファンの韓国の若手映画監督にインタビューしたもので、監督は金弘準(キム・ホ…

『高麗葬』(金綺泳)[C1963-35]

これまた今年の映画祭初のひげちょうで魯肉飯を食べてから(食べてばっかり)、シアターコクーンへ。今日の2本めはアジアの風の『高麗葬』。文化村の入口を入っていくと、そこに見慣れた顔を発見。映画祭で見慣れた顔を見るのは珍しくないが、ふつうの見慣れた…

ドゥ・マゴのホット・チョコレート

渋谷へ移動。Foodshowでジェラートのズコット味を食べてから、今年の映画祭初のドゥ・マゴへ。テラスでホット・チョコレートを飲む。 写真はあまりうまそうに見えないが、もちろんおいしい。いつもついているチョコレートが切れているとかで、代わりにクッキ…

『コール・フォー・ラブ(愛情呼叫転移)』(張建亞)[C2007-05]

今日から東京国際映画祭。とはいえ今日は六本木ヒルズには行かない予定で、提携企画の「2007東京・中国映画週間」(公式)で地味にスタート。昼前に恵比寿に行き、ひまわりでカルビ定食を食べてから、東京都写真美術館へ。今年山のように開催される中国映画祭…

『李香蘭の恋人 - キネマと戦争』(田村志津枝)[B1250]

『李香蘭の恋人 - キネマと戦争』読了。李香蘭の恋人―キネマと戦争作者: 田村志津枝出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る「台湾に関する著作の多い著者が李香蘭?」と思ったら、なんとなく予想し…

珠屋洋菓子店のピーチロール

先週、みなとみらいで湘南のお菓子フェアをやっていた。大半は、わざわざ横浜で買うことはないご近所のお店だったが、なかに逗子の珠屋洋菓子店(LINK)があった。以前から一度買ってみたいと思っていたお店である。そこで最終日の木曜、ウキウキして早めに会…

PICCOLO VASOのアラカルト

映画祭シーズン前最後のお昼ごはんは、逗子・小坪のピッコロ・ヴァーゾでしめる。 今日は、ジンダのフリット、三浦産クレソンとベーコンのサラダ(左写真)、怒りのムール貝、生ハムとルッコラのピッツァ(右写真)。サラダ以外、前回と全く同じだった。怒りのム…

スタバでカプチーノをすする

朝から、カプチーノをすすりにというか、クリーニング屋のついでというか、駐車のためというかでスターバックス鎌倉御成町店へ行く。[近況]カテゴリというのも変だが、スタバのカプチーノが特にうまいというわけではないので。 故横山隆一邸の跡地にあるこの…

『野獣の青春』(鈴木清順)[C1963-06](DVD)

栗茶巾を食べながら、鈴木清順の『野獣の青春』を観る。野獣の青春 [DVD]出版社/メーカー: 日活発売日: 2001/10/26メディア: DVD クリック: 7回この商品を含むブログ (30件) を見るたしかにたいへんおもしろい映画だ。ある意味『用心棒』[C1961-11]みたいな…

日影茶屋の栗茶巾

今日は朝から中国映画祭2007(公式)のチケットを買いに行き(1プログラムだけなので余裕で買えた)、無印良品でお買い物をして(無印週間なのでいっぱい買う)、鎌倉に帰ってイワタでホットケーキを食べた(休日に行くのは久しぶりだが、すごく混んでいた)。ここま…

『石井輝男映画魂』(石井輝男、福間健二)[B1249]

『石井輝男映画魂』読了。石井輝男映画魂作者: 石井輝男,福間健二出版社/メーカー: ワイズ出版発売日: 1991/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る1992年に出版された石井輝男のインタビュー本。本屋で見かけるたびに…

ちょいワルパンダ・剛剛

帰って宅配ボックスのカードを挿入したら、扉が次々に三つも開いてホラーかと思った。そのひとつがこれ。ちょいワルパンダ・剛剛。2100円。頭と手が動く。有名なフィギュアアーティスト、TOUMA氏のデザインということだが、私の知らない世界だ。 剛剛(gangga…

『しろばんば』(井上靖)[B1244]

『しろばんば』読了。しろばんば (新潮文庫)作者: 井上靖出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1965/04/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (22件) を見る主人公の少年、洪作の小学校時代を描いた、井上靖の自伝的小説。井上靖という…

“白色巨塔”を観はじめる

“白色巨塔(ザ・ホスピタル)”の第一回をやっと観た。ちゃんとチェックしていなかったが、吹き替えなんですね…。続きは観たいけれど、私は吹き替えが超嫌いなのでこれはかなり辛い。とりあえず我慢して観るべきか、スカパーかどこかで字幕でやるのを待つべきか…

『柳生一族の陰謀』(深作欣二)[C1978-V](DVD-R)

チャヤのケーキを食べながら、かねてから懸案だった深作欣二監督の『柳生一族の陰謀』(映画生活/goo映画)を観る。柳生一族の陰謀 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2002/07/21メディア: DVD購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (45件) を…