実録 亞細亞とキネマと旅鴉

サイトやFlickrの更新情報、映画や本の感想(ネタばれあり)、日記(Twitter/Instagramまとめ)などを書いています。

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『靴に恋する人魚』

ドゥ・マゴでホット・チョコレートを飲んだあとの2本目は、李芸嬋(ロビン・リー)監督の『靴に恋する人魚』。靴が大好きな女性が、足と引き換えに本当の幸せを得るというメルヘン。こういうオトメゴコロを持ち合わせていない私はついていけなかった。これが台…

『浮気雲』

私にとっては映画祭最終日。Foodshowでヘルシー丼を食べて文化村へ。1本目は蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の新作、『浮気雲』。『ふたつの時、ふたりの時間』で時計売りと客として出会った李康生と陳湘[王其]が、再会して結ばれるまでの話。エロさとばかば…

『恋人』

夕食は自然食のお弁当。今日の3本目は、王明台監督の『恋人』。自暴自棄に生きる青年と、彼をとりまく3人の女性の物語。主人公の阿倫(藍正龍)が、どうしてそんなに落ち着かない生き方をしているのかがどうも理解できなかった。別れた秀秀(萬芳)のことが忘れ…

『月光の下、我思う』

2本目は、林正盛(リン・チェンシェン)監督の『月光の下、我思う』。60年代の台東郊外を舞台に、離婚以来母親として生きてきた女性が、緑島から来る娘へのラヴレターを盗み見るうちに、娘の恋人と緑島の監獄にいる前夫を、そして娘と自分を重ねていくという話…

『深海』

今日も有給休暇。カフェでパニーニを食べてから会場へ。今日の1本目は、鄭文堂(チェン・ウェンタン)監督の『深海』。心の病を抱える前科のある女性が、男性と出会っては傷つき追いつめられていく話。主人公の阿玉を演じるのは蘇慧倫(ターシー・スー)。『藍月…

『一緒にいて』

夕食に[保/火]仔飯を食べた後の4本目は、邱金海(エリック・クー)監督の新作、『一緒にいて』。『12階』以来8年ぶりだけど、その間全然撮っていなかったらしい。世代の異なる三組の片思いのカップル(という言い方は変だが)の話を横軸に、目が見えず耳が聞こえ…

『AV』

3本目は、彭浩翔(パン・ホーチョン)監督の新作、『AV』。4人の男子大学生が、AV女優とやるためにニセの製作会社を作って日本から女優を呼び、ニセのAVを撮影する話。目的のばかばかしさと実現させる過程の真剣さのギャップが笑える。特に実際に撮影に入るま…

『私たち』

吉野家で10分で豚キムチ丼を食べて、電車で六本木へ移動。今日の2本目は、馬儷文(マー・リーウェン)(元・馬曉穎)監督の『私たち』。私のすぐ前が審査員ご一行様の席で、斜め後ろからだけど初めてナマ張藝謀(チャン・イーモウ)を見た。北京の四合院を舞台に、…

『飛び魚を待ちながら』

今日も有給休暇。1本目は渋谷で、曾文珍監督の『飛び魚を待ちながら』。台北に住む女性が蘭嶼島へ行き、原住民の青年に出会って島の素朴な生活にふれるという話。都会の若い女性が田舎や離島へ行って癒されるという話は、日本でもゴロゴロ転がっている。私は…

『お國と五平』

東京国際映画祭は2本で終わりで、京橋へ移動する。はなまるで10分でうどんを食べてフィルムセンターへ。最後の成瀬巳喜男特集通いで『お國と五平』を観る。未見の作品は全部観ると書いた(d:id:xiaogang:20050821#p1)けれど、『禍福』だけ観られなかった(台風…

『細い目』

バスで渋谷へ移動。かなり時間があったのでだいじょうぶだと思っていたら、雨のせいもあってか渋滞。なんとか間に合った(トイレに行く時間もなくて死ぬかと思ったが、意外とだいじょうぶなものですね)2本目はYasmin Ahmad(ヤスミン・アフマド)監督の『細い目…

『Aサイド、Bサイド、シーサイド』

今日は有給休暇。汐留の夢民でグリーンの5番を食べてから六本木へ。1本目は陳榮照(アーチウ)監督の『Aサイド、Bサイド、シーサイド』。長洲島を舞台に、女子高生の卒業旅行の話(A side)と、島出身の女性の帰郷の話(Seaside)と、A sideの一人の少女のその後を…

『チョコレート・ラップ』

渋谷へ移動し、喜楽で夕食を食べたあとの3本目は、李啓源監督の『チョコレート・ラップ』。ブレイク・ダンスを題材とした青春映画。流星花園IIで青和を追いかけている頼雅妍(メーガン・ライ)が主演のひとり(ブレイクダンスはしない)。ヒップホップにもブレイ…

『台湾黒電影』

『非婚という名の家』とセットの3本目は、侯季然監督の『台湾黒電影』。1979年から1983年に大ブームを巻き起こしたが、現在は映画史からも抹殺されている黒電影についてのドキュメンタリー。内容は非常に興味深いが、映画としては、大ヒットした黒電影の断片…

『非婚という名の家』

カフェでオープンサンドを食べて、午前中と同じ会場へ。今日の2本目は、陳俊志監督の『非婚という名の家』。ゲイサウナを経営する男性とそこに集うゲイたちを追ったドキュメンタリー。様々な断片的なエピソードをつなぎ合わせた構成で、全体としてひとつのス…

『無米楽』

今日の1本目は、顔蘭權監督、莊益増監督の『無米楽』。台湾南部嘉南平原の農村を舞台に、米農家の生活を追ったドキュメンタリー。まず、中心になる老夫婦のキャラクターがすばらしい。この映画の魅力のかなりの部分は彼らに負っている。日本語の古い流行歌を…

『モンゴリアン・ピンポン』

お昼はひげちょうのお弁当ですませ、午前中と同じ会場へ。今日の2本目は、寧浩監督の新作『モンゴリアン・ピンポン』。子供がピンポン玉を拾ったことから起こる騒動を中心に、内モンゴルで遊牧をしているモンゴル人家族の生活を描いたもの。大草原のたたずま…

『長恨歌』

1本目はアジアの風のオープニング、『長恨歌』。關錦鵬(スタンリー・クワン)監督の新作。ゲストは關錦鵬、鄭秀文、胡軍で、最初に舞台挨拶があった。胡軍は、ゲストが少ない(小泉のせいだ)今回の映画祭の目玉だが(ほんとか?)、サングラスをかけていてかなり…

東京国際映画祭第一日(参加1日目)

東京国際映画祭が始まった。昨日は「もしかしたら私に文句を言ってもらいたいのか?」と思わせるようなニュースレターが来たが、今日は開場時刻になっても建物自体が閉まっていて、前に人があふれている。やはり私に文句を言わせたくてそういう運営をしてい…

『薔薇合戦』

『薔薇合戦』を観にフィルムセンターへ行く。成瀬巳喜男唯一の鶴田浩二さまご出演映画なので、観ないわけにはいかない(DVD-Rで観てはいるが)。戦後になぜか松竹で撮った映画なので、成瀬映画の常連っぽい人は全く出ていない。鶴田浩二、安部徹、進藤英太郎夢…

『ブルース・リー - 李小龍の栄光と孤独 -』

『ブルース・リー - 李小龍の栄光と孤独 -』を読み終わる。李小龍ファンでなくても楽しめる本だった。ブルース・リー : 李小龍の栄光と孤独作者: 四方田犬彦出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2005/10/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (…

東京国際映画祭チケット発売

去年はけっこう取れないチケットがあったので、今年は8時すぎに某所のチケットぴあへ。16番目と17番目。30分以上、次の人は来なかった。17本買う予定で、結果は16本。初日の『飛び魚を待ちながら』が取れなかったのでほかの回に変えた結果、『呪い』が観られ…

『正伝 後藤新平3 台湾時代 1898〜1906年』

『正伝 後藤新平』の第三巻『台湾時代』をやっと読み終わる。正伝・後藤新平―決定版 (3) (後藤新平の全仕事)作者: 鶴見祐輔出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2005/02/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るなにしろ850ページ…

「東京人」 2005年11月号(no. 220)

「東京人」11月号の小特集は『台湾建物見学』。「台湾」と言いつつ台北だけなので、特に新しい情報はなかった。旧・南風原医院と台湾神社の狛犬と新富市場と掌櫃はたぶん見たことないけれど。「東京人」って時々おもしろそうな特集をしていて私も時々買うの…

『人生劇場 飛車角と吉良常』(DVD)

『人生劇場 飛車角と吉良常』をDVDで観る。人生劇場 飛車角と吉良常 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2005/09/17メディア: DVD クリック: 15回この商品を含むブログ (8件) を見る内田吐夢監督の最高傑作であり、すべての映画の中でベスト10に入る映…

『亡命記』(衛星劇場)

この映画が香港ロケだということを[まぜるなきけん]で教えていただき、録画予約していたのだが、風邪で休んだためリアルタイムで観てしまった。野村芳太郎監督、佐田啓二、岸恵子主演。南京と上海のシーンが香港ロケだということで、たしかにそれっぽかっ…

『セブンソード』

徐克(ツイ・ハーク)の新作『セブンソード』を観に丸の内TOEIへ行く。甄子丹(ドニー・イェン)ファンのおばさまがたが行列を作っているのでは、と危惧していたが(ウソ)、朝9時半の回とはいえ、すごくすいている。いいのか?徐克の新作を観に行くのは、1995年末…

『人生劇場 飛車角』(DVD)

『人生劇場』のDVD3枚が先日やっと来た。アマゾンって、安くなるのはいいけれど、来るのが遅すぎないか。その中から、沢島忠監督の『人生劇場 飛車角』をDVDで観る。人生劇場 飛車角 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2005/09/17メディア: DVD クリ…