『正伝 後藤新平』の第三巻『台湾時代』をやっと読み終わる。
- 作者: 鶴見祐輔
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2005/02/01
- メディア: 単行本
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でもこれはかなりおもしろい。後藤民生長官の時代は台湾統治の基礎が固まったときなので、鉄道とか基隆港とか専売制度とか台湾銀行とか糖業とかが、どのようにしてつくられたのかがよくわかる。それらの多くは戦後の国民党統治時代にも引き継がれたり、今も使われていたりしているので、台湾史としても興味深いし、知っていると台湾旅行も楽しくなると思う。台湾に興味のある人にはおすすめ。
ただし、もともと戦前に書かれたものなので、植民地主義を是としているし、いくらなんでも後藤新平を褒めすぎなので、そのあたりは割り引いて客観的に読む必要がある。第四巻『満鉄時代』もぜひ読みたいが、重いし、高いし(J先生は重い本は読まないとか言って半分出してくれないし)…。
話はかわるが、『亡命記』のロケ地(d:id:xiaogang:20051003#p1)が[まぜるなきけん]で紹介されている。ありがとうございます。でもぜんぜんわからないよぅ。