実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『AV』

3本目は、彭浩翔(パン・ホーチョン)監督の新作、『AV』。4人の男子大学生が、AV女優とやるためにニセの製作会社を作って日本から女優を呼び、ニセのAVを撮影する話。

目的のばかばかしさと実現させる過程の真剣さのギャップが笑える。特に実際に撮影に入るまでの前半部分が面白い。撮影資金を集めるために、学生起業プログラムに応募して面接を受けたり、男子学生を集めて持参金つきスタッフを募集したりするが、そのプレゼン能力のすばらしさに感心。さすがは香港人天宮まなみが香港に来てからはちょっと失速気味だった。大学生のひとりが一応日本語ができるという設定で、天宮まなみは日本語で喋っているのだが、彼女が喋っているところはかなり違和感があった。脚本の深沢氏が「彼女の日本語はヘン」と言うのも頷ける(ティーチ・イン参照)。

上映後、彭浩翔監督と共同脚本の深沢寛氏をゲストにティーチ・インが行われた。採録は、[亞細亞とキネマと旅鴉]の[ドゥ・マゴで逢いましょう2005]に載せました(LINK)。