実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『チョコレート・ラップ』

渋谷へ移動し、喜楽で夕食を食べたあとの3本目は、李啓源監督の『チョコレート・ラップ』。ブレイク・ダンスを題材とした青春映画。流星花園IIで青和を追いかけている頼雅妍(メーガン・ライ)が主演のひとり(ブレイクダンスはしない)。

ヒップホップにもブレイク・ダンスにも特に興味はないが、ふんだんにあるダンスシーンはなかなか楽しい。ブレイク・ダンスをテーマにしたところは珍しいんだろうけど、いわゆる「少年が大人になる」もので、ストーリーは紋切り型。台湾映画らしい淡々としたタッチや、ちょっととぼけた味わいは悪くないが、ぐっとくるところがなかった。たとえていえば、頼雅妍の顔のような映画である。