実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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奈良旅行第二日:奈良

今回の奈良ホテルは素泊まりだが、やはりメインダイニングルームにも入ってみたい。晩ごはんを食べることも考えたが、オーソドックスなフレンチのようだし値段も高い。そこで朝ごはんを食べることにした。売りは茶粥だが、日本のお粥にはあまり惹かれない。やはりクラシックホテルでは洋食を食べたいので、洋定食にした。しかし、2500円くらいするにもかかわらず、これといった売りのない内容だった。嬉しいことといえば、パンがフレンチトーストやホットケーキも選べることぐらい。メインダイニングルーム自体はあまり好みではなく、窓際の席でもなく(茶粥定食を予約した人だけのようだ)、接客もあまり気持ちのよいものでなく、期待はずれだった。それは奈良ホテル全体についてもいえることで、憧れの奈良ホテルに泊まってはみたけれど、「さすが奈良ホテル」というところがあまり感じらない。朝刊は毎日だったが、夕刊が産経だったのにはのけぞった(手もふれず)。

朝食後は、荒池のほとりで『月は上りぬ』[C1955-12]のロケ地を見つけて(id:xiaogang:20070503#p3)から庭園を散歩。庭園の出入り口には鹿よけの戸があり、その外側にはしっかり鹿のうんこがあった。

チェックアウトして、今晩の宿、奈良ワシントンホテルプラザ(公式)へ移動。荷物を預けてから東大寺方面へ行く。興福寺のあたりで今回初めての鹿とご対面。東大寺では、大仏殿、龍松院、戒壇院などを回って『月は上りぬ』のロケ地めぐり。大仏殿では聖武天皇慶讃献茶式法要というのが行われていて、大和茶のサンプルをくれたのはいいけれど(くれたのが大和茶レディではなくおじさんだったのでJ先生憤慨)、大仏は正面から見られず。東大寺近くのらんるというお店で昼ごはんを食べ(id:xiaogang:20070503#p2)、再び東大寺に戻って(写真)『月は上りぬ』のロケ地めぐり。さらに若草山に登って『月は上りぬ』のロケ地めぐり。

ロケ地めぐりが一段落したところで、いよいよ本日のメイン・イヴェント、鹿の餌付けをする(写真)。若草山の前に並ぶおみやげ屋さんはどこも鹿せんべいを売っているが、どの店の前にも鹿が一匹ずつ控えている。だれかがその店で鹿せんべいを買うと、すかさず狙うという仕組みだ。きっと当番表が作成されていて、交代時間も決まっているに違いない。150円のしかせんべいを、J先生と半分ずつ鹿にやる(メイン・イヴェントのわりにケチくさい)。あっという間に取られるので、写真を撮るのもたいへんだ。鹿せんべいを持たない人間には見向きもしない現金な動物だが、ある程度食べるとしつこく追わないところがクールだ。

鹿を満喫したところで、春日大社、志賀直哉旧居、新薬師寺とまわって、今日の観光はこれでおしまい。新薬師寺(写真)は観光客も少なめで、こじんまりしたところがいい感じだった。ならまちのカナカナでお茶を飲み(id:xiaogang:20070503#p4)、吉田蚊帳(公式)でならまちふきんを買い、春日庵、萬々堂通則、今西本店とまわっておみやげ兼母の日プレゼントを買う。ホテルにチェックインしてから、すぐ前にある台湾料理屋、臥龍坊で晩ごはん。カウンターだけの狭い店だが、台湾の屋台料理がいろいろ味わえる。看板の小龍包はいまひとつだし、屋台に比べるとおそろしく高いが、カリカリの香腸や、魚丸にちゃんとひき肉が入った魚丸湯(写真)を食べ、台湾啤酒を飲んでそれなりに満足。今日の歩数は30467歩。