実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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上田旅行往路:鎌倉→上田→別所温泉

J先生の職場は明日お休み。私も有給休暇を取り、一泊二日で四ヶ月ぶりの温泉へ行くことにした。行き先は、『父ありき』[C1942-01](asin:B00009XLL9)の舞台のひとつである上田。泊まるのは、昔何かで見てよさげなところだと思った記憶がある別所温泉。

上田市のサイト(公式)には[信州上田ロケ地ガイド]なるものがあり、その中に[上田市等でロケされた映画作品一覧]というありがたいページ(LINK)がある。これによると、『一人息子』[C1936-01]や『けんかえれじい』[C1966-09]、先日観た『次郎物語』[C1955-25]なども上田附近で撮られているらしい。気になるのは、この一覧に『父ありき』がないことだ。

朝7時すぎに参議院選挙の投票を済ませ、7時半ごろ出発。鎌倉街道、環状2号線、保土ヶ谷バイパス、八王子バイパスを通って八王子ICから中央道に入る。ずっと順調だったのに、大月で分岐したあと事故渋滞にはまり、ぬけるのに1時間かかった。これで午前中に上田到着という計画は崩れ去り、諏訪湖SAで簡単に昼ごはんを済ませる。岡谷ICで下りて、『コスモス街道』を歌いながら(ウソ)中山道を走り、国道152号へ入って14時ごろ上田到着。晴れていてすごく暑い。
上田城の駐車場に車を置き、まずは上田城へ。リストにないことやガイドブックの写真から予想していたとおり、上田城には『父ありき』に出てくるような高い石垣はない。戦後にあちこち再建されていることを考慮しても、どうもここではないようだ。代わりに『次郎物語』と『けんかえれじい』には上田城が出てくる。『父ありき』だけを目当てに来ていたら空しく帰るところだったが、いろいろ準備しておいてよかった。


お城のあとは、石井鶴三美術館(1915年竣工)、長野県上田高等学校、常田館(写真)(1908年竣工)、笠原工業、日本基督教団上田新参町教会(古橋柳太郎設計、1935年竣工)、旧北国街道(写真)、小縣上田教育会館(山浦政設計、1938年竣工)などを急ぎ足で回り(外観だけ)、『一人息子』、『次郎物語』、『けんかえれじい』のロケ地探し(詳細は次項以降を参照)と近代建築チェックをする。旧北国街道をはじめとして、ところどころ古い街並みが残っていて、白壁の家が印象的な街である。時間がなくて最低限のところしか行けなかったが、ロケ地も探せばもっと見つかりそうだし、今度は時間をかけてじっくり歩きたい。
(近代建築については、[近代建築散策:長野県](LINK)を参照させていただきました。ありがとうございます。)

17時半ごろにお城の前を出発して、18時前に別所温泉に到着。町を見る余裕もなく、宿泊予定の花屋(公式)へ直行。19時からの夕食の前に、急いで大理石風呂に入る。せっかくの大理石や装飾を楽しむ余裕はなかった。夕食は、品数も多く悪くなかったが、特別「これは」というものもなかった。夕食後は、女性タイムに間に合うよう、またも急いで展望風呂に入る。サイトには「大きなガラス張りの窓からは、緑豊かな木々を望むことが出来ます。開放感あふれる造りが魅力です。」と書いてあるが、19時から21時45分までの女性タイムにはそんなもんは見えまへん。とにかく慌ただしい一日だったが、最後は選挙速報番組を見てぐうたら過ごしてしまった。