実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『午後3時の初恋』の樂生療養院

『午後3時の初恋』[C2007-35]で陳柏宇(張孝全)が入院している精神病院のロケ地は、樂生療養院(公式)である。映画の中では、彼はバスと平溪線を乗り継いで老徐鐘錶店へ通っていると思われるが、徐青青(郭碧婷/グォ・ビーティン)が徒歩で病院に行くシーンもあるので、菁桐からそれほど遠いところではない想定だと思われる。少なくとも、ロケ地の樂生療養院がある台北縣新莊市ではない。また、樂生療養院はハンセン病の療養所であり、精神病院ではない。患者を新院區に移動させたあとの舊院區を用いて撮影されたと思われる。

精神病院が出てくるシーンは8回。午前3時、陳柏宇が部屋で寝ているシーン。老徐鐘錶店の前で寝ていた陳柏宇が朝、帰ってくるシーン。蘇醫師が部屋を覗くが誰もいないシーン。滝で溺れそうになって帰ってきた陳柏宇が熱を出すシーン。土曜日は外出禁止だと言われ、蘇醫師と面談をするシーン。徐青青が蘇醫師を訪ねるシーン。徐青青が夜病院を訪ね、逃げ出そうとしている陳柏宇と出会って捕まるシーン。陳柏宇(人格は蔡子涵)が逃げ出すシーン。


上の二つの写真は、2番めのシーンで陳柏宇が帰ってくるところ。下左写真は、6番めのシーンで徐青青が蘇醫師がいるかどうか看護婦に尋ねるところ。下右写真は、おそらく場所もアングルも異なるが、最後のシーンで陳柏宇が逃げ出すのと同様の窓。

丸い時計のある廊下が何度も出てくるが、そこはもう取り壊されてしまったようだ。陳柏宇の部屋も、おそらくそこにあったのではないかと思われる。