『らくらく台湾一周旅行』読了。
- 作者: 松田義人
- 出版社/メーカー: 白夜書房
- 発売日: 2007/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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旅の内容で興味をもったところ。
- 布袋からフェリーで澎湖島に行っている。わたしも以前そのつもりで布袋まで行ったが、おじさんの“没有”攻撃に遭って状況がのみこめないまま退散した。
- フェリーで澎湖島へ行こうとして、「澎湖島は飛行機で行くもんだ。フェリーで行くなんてあなたおかしい」(p. 106)と言われている。わたしも高雄のホテルのおじさんに似たようなことを言われた。それでもフェリーで行った著者はえらいが、わたしは二度とも飛行機で行った(二度目はフェリーのことなど考えもせず)。
- 緑島へ行っている。私も行きたいよう。
旅の内容でよくないと思うところ。
- タクシーを多用しているところが私の主義に合わない。
- 炎天下を15分歩くのがつらいとか、体力がなさすぎる。
- 温泉以外はあまりマイナーなところへは行っていない。ひと昔前のガイドブックに載っているところ、という感じ。(温泉については、絶対『湯けむり台湾紀行 名湯・秘湯ガイド』[B1226]を見て回っていると思う。)
- 行った先で訪ねているところも観光地が中心で、旅にテーマがない。
内容的によくないところ。
- 『悲情城市』[C1989-13](asin:B00008BOFR)を『非情城市』と書くお約束の間違い。ちゃんと観ているらしいのに残念だ。
- 緑島には「昔から凶悪犯を収容する刑務所もあるらしい」(p. 162)って…。凶悪犯ではなく、白色テロの時代に政治犯が収容されていたのだ。今は廃止されて観光地になっているはず。
- 「文天祥は南宋の忠臣だった人ですが、共産政権に捕まえられても抵抗し…」(p. 185)って…。共産政権?
本としていいと思うところ。
- 行った場所ごとに、その場所がプロットされた台湾の地図が載っているところ。
本としてよくないと思うところ。
- 実際に何日かけて回っているのかわからないので、日付を入れてほしい。
- 校正レベルの間違いがすごく多い。原稿を書くときに間違えてままみたいな、どういう入力のしかたをしているかまでわかるようなレベルの間違い。「編集者は読んだのか」と聞きたくなる。
- 「○○が売っている」とかいう日本語はやめよう。
- 写真がかなり掲載されているが、コストの問題だろうがほとんど白黒である(しかも小さい)。文章が少ないぶん写真の役割は大きいから、もう少しカラーにしてほしかった。
とりあえず、耳に蠅は入ってほしくないと思った。