実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『ゴー!ゴー!Gボーイズ!(當我們同在一起)』(于中中)[C2007-03]

今日最初の映画は、ふたたびスパイラルホールの東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2007(公式)。于中中(チュンチュン・ユー)監督の『ゴー!ゴー!Gボーイズ!』(LINK)を観る。

ゲイのコンテストを描いたおバカ映画。賞金目当ての阿弘(TAE)と潜入警官の傑強(余發揚)というゲイではない二人を含む、準決勝に残った七人が描かれる。MVとマンガを掛け合わせたような雰囲気の、これもまたいかにも最近の若い人が作ったふうな映画で、その点では好みではない。しかも、DVだと思うが、いまどきのディジタルってもっときれいでしょう的なひどい画質だし、ストーリー展開にも無理があり、これが映画かと言われるとちょっと疑問ではある。だけど同じおバカ系ゲイ映画でも、『僕の恋、彼の秘密』[C2004-36]だと、「ここ、笑うとこ?」と思いつつも笑えない寒いシーンがたくさんあったが、これはかなり笑わせてもらったし、いちおう主人公の成長物語としても楽しめる作品になっている。終盤は、阿弘に思いを寄せる阿信(唐振剛)を一生懸命応援してしまった。

ところでこの映画には、冒頭にも最後にも、クレジットというものが全くなかった。阿弘の彼女役が、趙薇(ヴィッキー・チャオ)風のどこかで見たような女優さんだと思っていたら、許安安(シュー・アンアン)だった。

渋谷へ移動して、昼ごはんにタコライスを食べる。