実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『レッドクリフ Part I(赤壁)』(呉宇森)[C2008-15]

飽きずにMeal MUJIで昼ごはんを食べ、午後はふたたびマリオンの11階へ。しかし今度は日劇1で呉宇森(ジョン・ウー)監督の『レッドクリフ Part I』(公式)を観る。

レッドクリフ Part I コレクターズ・エディション [DVD]

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下品なキャメラ。下品な音楽。下品なCG。

出演俳優は超豪華だが、宝の持ち腐れというか、無駄づかいというか。梁朝偉(トニー・レオン)、胡軍(フー・ジュン)、張震(チャン・チェン)と、好きな俳優が3人も出ているが、いずれも可もなく不可もなく。特に「かっこいいー」というシーンもなかった。

いちばん印象に残るのは金城武。これはカネシロのアイドル映画だと思います。首から上くらいのアップが多く、いつも少し微笑んでいて(ニヤける寸前)、少し遠くを見ているおめめにはお星さまがキラキラ。ファンの方はさぞや喜ばれただろうが、印象に残るからといって特にいいわけではない。主な出演者の中で最もバカっぽい金城武諸葛亮をやらせるとはかなり大胆なキャスティング。

趙薇(ヴィッキー・チャオ)と中村獅童が案外よかったが、役柄がおいしいだけかも。林志玲(リン・チーリン)はダメダメでした。

大半がアクションシーンだが、何十万という規模の戦いのわりに、個人の見せ場がたくさんあるのはおもしろかった。しかし、かっこいいアクションシーンは全然なし。アクション以外のドラマ部分はひどすぎ。145分もあるが、『ショーガ』のような対極にある映画を観たあとだけに、なおのこと無駄な長さがうざく感じられた。でもついでなのでパート2も観ます。

ちなみにわたしは三国志には全然興味がない。お話も登場人物も今日初めて知った。親切な解説がついていたが、登場人物はそれほど多くないし、関係もあまり複雑ではないので、別になくてもよかったかも。