ヒューマントラストシネマ渋谷で、鈕承澤(ニウ・チェンザー/ニウ・チョンゾー*)監督の『愛』(東京・中国映画週間)を観る。第25回東京国際映画祭の提携企画、2012東京・中国映画週間の一本。
- 台北と北京を舞台に、舒淇(スー・チー)と阮經天(イーサン・ルァン)と鈕承澤、趙薇(ヴィッキー・チャオ)と趙又廷(マーク・チャオ)、彭于晏(エディ・ポン)と郭采潔(アンバー・クオ)と陳意涵(アイビー・チェン)という3組の恋愛模様を、登場人物を少しずつ絡ませながら描いたラブコメ。
- あとには何も残らないけれど、楽しく観られる映画。ただし、いろいろやりすぎでところどころ恥ずかしい域に達しているし、胸キュン要素が足りない。子供は生まねばとか、ゴールは結婚とかいった考え方にもがっかりする。
- トップにクレジットされている舒淇と趙薇は、はじめにキャストありきだったのかもしれないけれど、もっと若手だけで攻めたほうがよかったと思う。フレッシュさがないうえに、「なんで阮經天や趙又廷にそんな年増女を押しつけるの?」と思ってしまうし、舒淇なんていつもの「またかよ」な役柄で、消化試合的な雰囲気が漂う。鈕承澤が舒淇の相手役をやりたかったという個人的な事情はあったかもしれないけれど。
- 郭采潔はマッシュルームがとてもかわいかったけれど、地味な顔で真似するときっと悲惨なことになるんだろうな。