バンガロールに来ちゃったの

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『湯けむり台湾紀行 - 名湯・秘湯ガイド』(鈴木浩大)[B1226]

『湯けむり台湾紀行 - 名湯・秘湯ガイド』読了。

湯けむり台湾紀行―名湯・秘湯ガイド (Taiwan通 3)

湯けむり台湾紀行―名湯・秘湯ガイド (Taiwan通 3)

台湾好きの私だが、台湾の温泉にはまだ入ったことがない。温泉がある土地も北投しか行ったことがない。最近けっこう温泉旅行にはまっているので、そろそろ台湾の温泉にも入ってみたいところである。そんなところに出たこの本には、なんと約70もの温泉が紹介されている。行き方なども丁寧に書いてあり、今後頼りになりそうな貴重な本である。

そのことは十分認めたうえで、もっとこうなっていたらよかったと思うことについて書く。

  • 各温泉を訪ねたのはいつなのか明記しておいてほしい。著者は20年以上にわたって台湾の温泉をめぐってきたということだが、行ったのはけっこう昔というところはないのだろうか。
  • 各温泉の大まかな位置を記した地図しか掲載されていないが、もっと詳細な地図がほしい。本文には、温泉に着くまでの道順の説明も多いし、温泉のハシゴも推奨されている。主要な道路と、各温泉の位置関係がわかるような地図がほしいと思う。
  • この本は、市や県ごとに温泉をひとつずつ紹介するという構成になっている。しかし、その説明内容は、旅行記と温泉の紹介が混ざったスタイルで、読んでいて違和感がある(すでにタイトルが、そのような本文の混沌を予告している)。本にするために再確認に行っているのかどうかわからないが、著者が長い期間にわたって自分の足で温泉を訪ね、その体験に基づいて書いているのがこの本の最大の売りのはずだし、著者が訪れた温泉の数をカウントして喜んでいるのが、文章の端々から感じられる。それなら、紀行文をメインにして、著者が制覇した順に温泉をたどりつつ、ガイド的な温泉紹介(掲載されていない温泉も含めて最後に一覧表が載っているが、これをもっと充実させたようなもの)とリンクさせたほうがよかったのではないかと思う。

できれば、鴻禧大溪別館が“流星花園”のロケ地であるとか、清泉温泉(井上温泉)が戦後張學良が軟禁されたところだとかいったことも書いておいてほしかった。

掘削して作った新しい温泉もどんどんできているようで、内灣にも温泉ができていて驚いた。渋谷で事故があったばかりなので、台湾の新しい温泉も微妙な立場になるのかもしれない。