実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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奈良旅行第三日:奈良→西ノ京→耳成山→今井町→奈良

ワシントンホテルプラザも素泊まりなので、朝6時からやっているCaffe Paddingtonという喫茶店で朝ごはん。モーニングにオプションのベーコンとジャムをつけても、1000円でおつりが来た(二人分)。ボリュームもあってけっこう満足。帰りに旧JR奈良駅を見る(写真)。このあたりは中心部からたいして離れていないのに、どこか場末感が漂っている。旧JR奈良駅は今のところ使われていないようだが、うまく再生利用してほしいものだ。


今日はちょっと遠出をするうえに昼ごはんの予定が決まっているので、計画どおり進行できるか気がかりだ。近鉄に乗って大和西大寺へ行き、駅前のレンタサイクルで自転車を借りる。まずは、歩いても行けるすぐそばの西大寺へ(公式)。観光客も少なく、がらんとした感じが心地よい(写真)。それから本日のメイン・イヴェントのひとつ、県営奈良競輪場をめざす。といっても乏しくなった旅行資金を稼ぐためではない。『小早川家の秋』[C1961-04]のロケ地めぐりが目的だ(id:xiaogang:20070504#p2)。今日はレースはなく、大垣競輪の場外となっている。入場無料なのでちょいと入ってみた。まだ発売開始前なので客は少なく、バンク(って言うんですね、競輪では)では選手たちが練習をしている。競馬場ならフランス、香港、マレーシアで入ったことがあるが、競輪場は初めて。まわりには立ち飲み屋があり、駐車場へ誘導する警備員も大勢いて異様な雰囲気。

昼ごはんの予約が11時なので、競輪場見学もそこそこに、秋篠の森(公式)へ自転車を走らせる。レンタサイクルでもらった地図がいいかげんなので、ぐるぐる回ったり遠回りしたりしてやっとたどり着く。愛車(写真←場所はここではない)をお店の駐車場に停め、食の円居なず菜でゆっくりと昼ごはん(id:xiaogang:20070504#p3)。帰りに隣のざっか月草をのぞくと、よさそうな作家ものの器もあるし、鹿サブレにも心が動く。しかし自転車なので買えない。

次は薬師寺へ向かう。少し遠回りしようと思ったらまたしても道に迷い、おかげで思いがけのう平城宮跡も見られた、というより何もない草原の中を走ることに。西ノ京はけっこうアップダウンがあったが、変速もない自転車で堂々と金をとるとは図々しいのと違いますか。西大寺から先は自転車道が整備されており、迷いようもなくすいすい走れるのはいいが、生活の匂いがしなくて味気ない。薬師寺(公式)は、お寺自体ではなく『宗方姉妹』[C1950-07]のロケ地めぐりが目的(id:xiaogang:20070504#p4)。観光客はいっぱいだし、坊主はよくしゃべるし、再建された金堂や西塔はキンキラキンだし、げんなりして早々に退散。たまうさぎのきなこだんごでエネルギーを補給し(id:xiaogang:20070504#p5)、西大寺へ戻って自転車を返す。


今度は近鉄で大和八木へ移動。もうひとつのメイン・イヴェントは、『麦秋』[C1951-02]の最後に出てくる耳成山探訪(id:xiaogang:20070504#p6)。すぐそばまで行ってから隣の耳成駅へ引き返すと、ホームからも耳成山がよく見えた。近鉄で八木西口までちょっと移動し、ついでに古い街並みの残る今井町へ。奈良市の中心部にも趣のある古い家はたくさんあるが、隣は新しい家だったりして街並みごと揃っているところはほとんどない。その点ここ今井町は、豪商の立派な屋敷(写真)も多いが、傾いた長屋なども残っており、古い家の続く美しい街並みである。内部の見学などができるのは5時ごろまでなので、どこも閉まっていて閑散としていた。またゆっくりと見に来たい。

奈良に戻り、Chez Noix(公式)という洋食屋でハンバーグなどを食べる。さすがに疲労困憊した今日の歩数は23433歩。このうち6000歩くらいは自転車をこいでいるときにカウントされたもの。夜、大和八木駅で買ったレモンという店のプリンを食べて疲労回復。「プリンはカスタードに限るって」と思っている私だが、ベイリーズプリンがほろ苦くておいしかった。