実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『無言の丘』の二本の柱

『無言の丘』[C1992-79]の最初のほうと最後のほうに出てくる二本の柱は、水湳洞に近い、山のあいだの平地にある。茶壺山登山歩道から見え、もしかしたら撮影当時はここから行けたかもしれないが、現在は、柱と茶壺山登山歩道のあいだが広い範囲にわたって崩落し、茶壺山登山歩道も途中で断絶しているため、茶壺山登山歩道から行くことはできない。今回は、茶壺山登山歩道の水湳洞側の断絶部分から見たが、前回(1999年)は、おそらく金瓜石側の断絶部分から見たと思う。ちなみにこれらの柱の由来などは全く不明である。


この場所からだと、映画とはかなり異なるアングルでしか見ることができない。最初に阿助(澎恰恰)と阿屘(黄品源)が金瓜石にやってくるシーンのように、海に向かうアングルで見ることは不可能である。写真はいずれも最後のほうの、菜の花畑で阿屘と富美子(陳仙梅)が会うシーン。左写真は阿屘と富美子が語り合うところ。右写真は、柱のあいだから基隆山が見えるショットのつもりだが、柱のあいだから見るのは無理で、柱は写真の左端に小さく写っている。