実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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台湾旅行第一日:台北(大安區)

紙立方貓熊寶貝を置きにホテルに戻り、ふたたび出かける。捷運で六張犁まで行って、涮八方で晩ごはん。台湾に来たら食べたいものは台湾料理以外にもたくさんあるが、東北料理の酸菜白肉鍋(↓左写真)もそのひとつ。上等白肉、特製酸白菜、手工豆皮、魚丸などの具材に、燒餅や台灣啤酒も頼んでNT$1183。日本円にすれば安いものだが、1000元を越えるとすごく無駄遣いをしている気持ちになる。おいしかったけれど、メニューが具材だけでシステムがわかりにくいし(たとえば酸白菜は、頼まなくても入っているのかどうかわからない)、少人数の場合、肉以外は一皿が多すぎていろいろ食べられない。鍋と基本的な具材がセットになっている長白小館のほうが手軽でいいと思う。雑誌には予約が望ましいと書いてあったが、満席にはならなかった。


雨はほとんど止んだので、歩いて誠品書店敦南店へ。もう閉まっていたけれど、近くにPAUL(↑右写真)があった。『父の初七日(父後七日)』で、美鳳(王安琪)がパリから電話をかけてくるシーンで映っていたところ。台北で調達するお手軽なパリ。

誠品書店は、いまは信義店が旗艦店だけど、やはり昔からある敦南店のほうが落ち着く。『台北の朝、僕は恋をする』で、小凱とSusieが出会うのは東湖店らしいが、最後のダンスシーンはここ敦南店である。写真は撮れないけれど、奥の一段高くなっている場所がそうであることを確認した。本はこれというものがなかったので買わず、“星空”、“那些年,我們一起追的女孩(あの頃、君を追いかけた)”、“策馬入林(逃亡)”のDVDを買う(計NT$867)。ゆっくりしていたら店内の冷房で凍ったのでホテルに帰る。今日の歩数は30529歩。

J先生の黒い陰謀により、お風呂のあとわたしだけ洗濯をする。うちでは「海外旅行の着替えは2セット」という鉄の掟がある。今回は3泊なので、「3セット持っていこうという悪魔のささやきには断固として抵抗しなきゃね」と言ったら特に反論もしなかったのに、J先生は黙って勝手に3セット持ってきていたのだ。「持っていくものをベッドの上に並べていたから見てると思った」などと姑息な言い訳をするので、なおのこと許せない。いくら今回はキャリーケースがひとつだけで、それを持つのがJ先生であっても、ひとこと断るのが仁義だろう。仁義の墓場。離婚訴訟の際にはこの件を訴えることにする。

今回初めて泊まる台北美侖大飯店(Park Taipei)は、八方美學商旅がとれなかったので代わりに選んだホテル。ウォシュレットなのが最大の利点で、シャワーとバスタブが別なのもいい。残念なのは、トイレと洗面所が分かれていない点と、インターネットが有線のみの点。新しくて駅からも近くて一人一泊6000円ちょっとなので、総合的にはぜんぜん悪くない。しかし、捷運信義線の入口がすぐ目の前に作られつつあったので、開通したら高騰するかもしれない。