実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『東京のヒロイン』(島耕二)[C1950-19]

フィルムセンターの特集「映画女優 香川京子」(公式)で、島耕二監督の『東京のヒロイン』を観る。

  • ライバル雑誌記者の轟夕起子森雅之が、反発しあいながらも最後にくっつく、歌あり踊りありのラブコメ。途中は少しくどいが、終わらせるタイミングはなかなかいい。
  • 轟夕起子はすでにちょっと貫禄がつき、二重アゴになっちゃっているが、森雅之が描く轟夕起子の似顔絵もしっかり二重アゴになっているところに好感がもてる。二重アゴになっても森雅之が惚れると思うと希望がもてるね(いや、まだ二重アゴじゃないけど)。
  • 森雅之は、ふつうに演じると、女性に対して主導権を握っている、あるいは何か下心があるというふうに見えてしまうが、大きなメガネをかけただけでそれとは違うコミカルな役を演じてしまえるところがさすがである。
  • 轟夕起子の妹役の香川京子が、チュチュ(パンツ見えすぎ)とかセーラー服とかいろいろ着替えて悶絶かわいいコスプレ映画なところが、「映画女優 香川京子」特集的な見どころ。
  • 人形が眠ったり起きたりするようなファンシーさは許容範囲ぎりぎりのところだが、香川京子のかわいさに免じて許す。