実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『シャルロットとジュール(Charlotte et Son Jules)』(Jean-Luc Godard)[C1958-S]

5分では移動できなかったが、長い予告篇のあいだにTOHOシネマズシャンテに到着し、席につくことができた。本篇の『ブロンド少女は過激に美しく』の前に、どういう関連があるのかさっぱりわからないが、ジャン=リュック・ゴダールの短篇『シャルロットとジュール』。

前にも観ているけれど全く憶えていなかったので、あまり期待していなかったが、これがなかなかキュートな映画だった。主演は、ジャン=ポール・ベルモンドとアンヌ・コレット。男を捨てて出て行った女が戻ってきて、予想どおりの結論でふたたび出て行くまで10分以上、勝手な解釈に基づく内容をひとりでしゃべりまくる男という、フランス映画でしかあり得ない内容。

しかも、ベルモンドはボーダーTシャツ、コレットは水玉のワンピースを着ている。これぞおフランス。ベルモンドの自分勝手なほざきをニコニコして聞きながら、ふたこぶアイスをぺろぺろなめるコレットが超キュート。タルトのせいであまりおなかがすいていなかったが、無性にアイスクリームが食べたくなった。