5分では移動できなかったが、長い予告篇のあいだにTOHOシネマズシャンテに到着し、席につくことができた。本篇の『ブロンド少女は過激に美しく』の前に、どういう関連があるのかさっぱりわからないが、ジャン=リュック・ゴダールの短篇『シャルロットとジュール』。
前にも観ているけれど全く憶えていなかったので、あまり期待していなかったが、これがなかなかキュートな映画だった。主演は、ジャン=ポール・ベルモンドとアンヌ・コレット。男を捨てて出て行った女が戻ってきて、予想どおりの結論でふたたび出て行くまで10分以上、勝手な解釈に基づく内容をひとりでしゃべりまくる男という、フランス映画でしかあり得ない内容。
しかも、ベルモンドはボーダーTシャツ、コレットは水玉のワンピースを着ている。これぞおフランス。ベルモンドの自分勝手なほざきをニコニコして聞きながら、ふたこぶアイスをぺろぺろなめるコレットが超キュート。タルトのせいであまりおなかがすいていなかったが、無性にアイスクリームが食べたくなった。