実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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ジャック・ロジエ短編3作品(Jacques Rozier)

ジャック・ロジエのヴァカンス」2プログラムめは短編集。気が緩んで開場時間に遅れて行ったら、かなり埋まっていた。

まず一本めは『ブルー・ジーンズ(Blue Jeans)』[C1958-S]。男の子ふたりが、カンヌの海岸でナンパをする話。ナンパを成功させるのはたいへん、とりあえず成功してもその先に進むのはもっとたいへん…という、「若いのに苦労しているのねえ」という内容。ヴァカンスにヴェスパにポップ・ミュージック。モノクロだけど、海と太陽と水着と若さがキラキラとまぶしい、『アデュー・フィリピーヌ』の前哨戦のような映画。

二本めと三本めは、カプリ島でのゴダールの『軽蔑』[C1963-13]の撮影の様子を写したドキュメンタリー。まず最初の『バルドー/ゴダール(Le Parti des Choses: Bardot/Godard)』[C1963-S]は、ブリジッド・バルドーを撮るゴダールを撮ったもの。次の『パパラッツィ(Paparazzi)』[C1963-S]は、バルドーを狙ってやってきたイタリアのパパラッチたちを撮ったもの。

『軽蔑』はカラーだけど、これらのドキュメンタリーはモノクロ。カプリの海とバルドーのビキニ姿がまぶしく、無性に『軽蔑』が観たくなる。