実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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箱根旅行第二日:塔之沢→宮ノ下→元箱根→湯本→鎌倉

6時に起きてまず露天へ。三度めにしてやっと景色を見ることができた。山と木々の一面緑の世界。曇っているせいか、少し霞んでいる感じも悪くない。秋には紅葉も見られるだろう。

ほどよい量にいちおうデザートまでついた朝ごはんを食べてから、部屋の縁側から外に出てみたり、年代物の館内を探検したりする(写真)。


朝食が8時すぎとかなり遅く、それにもかかわらずチェックアウトは10時なので、非常に慌ただしい。なんとか10時にチェックアウトを済ませ、会社のカフェテリアで補助金をもらうための領収書もしっかりもらう。環翠楼の外観はこんな感じ。

旅館を出て向かうは宮ノ下。箱根に来たら富士屋ホテル(公式)に行って、 ティーラウンジ・オーキッドでお茶を飲まなければならない(id:xiaogang:20080915#p2参照)。そういう決まりなのだ。もちろん宮ノ下へ来たからには、川邊光榮堂の鑛泉煎餅も買う。ゆっくりお茶を飲んだあとは元箱根へ。ボート乗り場で「白鳥、白鳥」と声を揃えて合唱しているのを、おとうさんたちに全く無視されている姉妹などを眺めつつ、芦ノ湖畔をぶらつく。『彼岸花』[C1958-05]ロケ地の箱根町役場箱根出張所(左写真)も健在(使われていなさそうな雰囲気だが)。箱根観光船外輪船のりばのトイレ(ここはけっこうお勧め)で、右写真の貼り紙を発見。使用済トイレットペーパーの処理では、ぜったい国際摩擦が起きているに違いないと思っていたが、「やっぱり」と納得する。これは簡体字なので大陸向けだが、台湾には日本語のみの貼り紙があったのを思い出す。

昼ごはんは湯本へ。箱根暁庵という蕎麦屋は、行くのに苦労して、さらに待たされたわりにいまひとつだった。辛味おろしがぜーんぜん辛くなかったのもいただけない。昼食後は湯本をぶらつく。湯本なんて、昔電車で箱根に来て以来である。建物が渋いちもと(左写真)で湯もちを買ったり、丸嶋本店(公式)で温泉まんじゅうを買ったり、菊川商店で箱根まんじゅうを買ってほおばったりする。メインストリートを少しはずれたところに、かなり渋い旅館・萬壽福(右写真)を見つけ、「渋い旅館があったよ」と言ったら、J先生に「次回は渋い旅館はなし」と言われる。軟弱化、冒険心の欠如が嘆かわしい。

予定では家に帰っているはずの16時ごろ湯本を出発。予想どおり渋滞に巻き込まれる。行きから聴いている自家製映画音楽CDが、国道134号で『傷だらけの人生』『唐獅子牡丹』『緋牡丹博徒』『赤道を駈ける男』と佳境に入ってくる。眠気も醒めて音楽を堪能していたら、18時半ごろ家に到着。最後はアラン・ドロンの『レティシア』でした。