実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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草津よいとこ往路:鎌倉→草津温泉

J先生の職場は、年に数回、平日の休みがある。そういう日は、わたしも有休を取って温泉に行くことにしている。この時期の旅行は毎年雨に降られており、わざわざ「6月6日に雨ざーざー降ってきて♪」と歌われている日を休みにすることもないと思うが、どうやら今年は天気がよさそうだ。行き先は、「西の方に災いあり」だとかで、J先生が行ったことがないという草津温泉にする。草津は温泉ランキングなどでたいてい上位に入っているが、映画や文学の香りもあまりしないし、町並みが渋いわけでもないし、いまひとつ情熱のわかないところである。

今週1週間、奮闘して作った154曲入り映画音楽CDをプレイヤーに入れ、いざ出発。日野ICから横浜横須賀道路に入り、横浜新道、第三京浜と走って玉川ICで下りる。それから試練の環八をのろのろと通り抜け、練馬ICから関越自動車道に入る。ここからは順調で、途中、高坂SAで昼ごはんを食べ、がんがん走って渋川伊香保ICで下りる。さらに、県道35号線、国道145号線(長野街道)、国道292号線(草津道路)と走って、3時ごろ草津温泉に到着。

草津温泉の宿は、昔心の宿・金みどり(公式)(左写真)。チェックインしてすぐに散歩に出かけると、山本館(公式)(右写真)という渋い旅館が目に入る。金みどりは、先祖が草津節の生みの親だとかで、歴史のある宿のようだが、建物は古いものではなく、渋くもない。今度草津に来ることがあったら、ぜったい山本館に泊まりたい。


草津温泉の中心部は、湯畑のまわりを旅館やお店が取り囲んでいる(左写真)。湯畑を見て、草津最古の宿だとかいう日新館(公式)の風呂場を改造した茶房ぐーてらいぜ(右写真)でお茶を飲み、西の河原公園まで散歩する。にわか一茶ファンになったらしいJ先生が騒ぐので、小林一茶の句碑も見る。

5時ごろ旅館に戻って温泉へ。ここは露天風呂が大浴場と同じところにあるので、無料のお風呂は一ヶ所だけ。まずここに入り、晩ごはんを食べてから有料の貸し切り露天風呂、石楠花に入る。お風呂はどちらも悪くない。この金みどりは、お部屋、お風呂、食事など、いずれも特別ここがすばらしいというのもないが、ここが悪いというところもない、無難な宿である。離れにある貸し切り露天に入ったあとは、湯畑がライトアップされた町を散歩して帰る。