実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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箱根旅行復路:堂ヶ島温泉→箱根園→駒ヶ岳→元箱根→鎌倉

谷川の音に悩まされることもなくぐっすり眠り、起床後すぐ温泉へ。朝はまた小さいほうのお風呂。ちょっと狭いが、紅葉を眺めながらの野天風呂はなかなかよい。今日は天気もよさそうだ。

朝食を食べたあと、旅館の庭園などを散歩。中庭には滝があり、池の上にはこの旅館の顔である、特別室・神代閣(上左写真)がある。邱永漢の『客死』には次のように書かれているので、謝万伝(林献堂)とK将軍が会見したのはここかもしれない。

老人の一行は別館へ通された。だだっ広い座敷で、庭の池には一尺以上もある大きな緋鯉が泳いでいる。(『邱永漢 短編小説傑作選 - 見えない国境線』p. 117)

橋をひとつ渡ったところも旅館の庭園である。橋のあたりからは、紅葉に囲まれた早川(上右写真)や、旅館の全体像(下左写真)が眺められた。


チェックアウトし、ふたたびケーブルカー(下右写真)で宮ノ下へ。昨日はもう薄暗くてあまり景色を楽しめなかったので、今日は美しい紅葉や、中間地点ですれ違うケーブルカーなどを存分に楽しむ。宮ノ下では、前回おいしかった川邊光栄堂の鉱泉煎餅を買い、芦ノ湖方面へ向かう。

駒ヶ岳ロープウェーに乗ってみようというJ先生に対し、わたしは眺めのいいカフェでお茶を飲むことを提案。しかしせっかく天気もいいしということで箱根園へ向かい、なし崩し的にロープウェーに乗ることに。座れるものと思っていたら立ち乗りで、これで往復1050円はひどい。宮ノ下あたりは暖かかったけれど、芦ノ湖はやはり寒く、駒ヶ岳頂上はなんと2℃。雲というか霧というかがかなりひどく、あまり興味はないが、富士山は時おり山頂が見えてはまた隠れるというのを繰り返していた。

箱根園には韓国人観光客がたくさんいて楽しいが、西武の牙城で居心地が悪いので、抜け出して山のホテル(公式)へ。お昼を過ぎてしまったので、お茶の予定は昼ごはんと合体させられ、芦ノ湖を望むサロン・ド・テ・ロザージュでビーフシチューとデザートのセットを食べる。

帰りは旧東海道を通ったがすごくすいていて、その後も鎌倉に入るまではすいすい帰れた。ゆうべはよく寝たにもかかわらず、途中から激しい睡魔に襲われたので、途中のことはあまり憶えていない。早く帰れたからというので、出かける前からすごく汚かった車を洗ってもらいに行ったら、先客のイヤミなベンツのせいですごく待たされた。帰宅は16時ごろ。次回はまた伊豆の予定である。