実録 亞細亞とキネマと旅鴉

サイトやFlickrの更新情報、映画や本の感想(ネタばれあり)、日記(Twitter/Instagramまとめ)などを書いています。

湯ヶ島旅行復路:湯ヶ島→伊豆高原→鎌倉

朝起きたらまず温泉。今度は私が巨石風呂でJ先生が巨木風呂。これで入れるお風呂はひととおり制覇。お湯は無色透明で臭いもないので、あまり温泉っぽさはない。でも、廃棄するPCを運ばされた筋肉痛が今朝はすっかり消えたので、効果はあるのだろう。お風呂自体もいいが、泊まっている人数に対してお風呂が多いようで、すいていてゆったりしているのがいい。露天風呂にもいちおう洗い場はあるが、シャンプー類や洗面所はないので、到着して最初のお風呂は大浴場で正解。

白壁荘は斜面に建っているので、『明暗』[B523-上][B523-下]を思わせる複雑な構造。出歩くたび、ちゃんと帰れるか不安になる。上り下りが多いので、お年寄りの湯治客にはやさしくない。部屋の中まで二階建てで、洗面所やお風呂は階段を下りたところにあった。ちょっと手を洗うにも下まで下りないといけないのが不便だ。もっと高い(広い)部屋はいろいろ凝った内装になっているようだが、私たちが泊まった部屋はごくふつう。縁側にニセ掘りごたつがあって冬来ると楽しそうだが、背もたれのない椅子しかなかったので居心地はいまひとつだった。

今日も晴天。チェックアウトして車は置いたまま、川沿いを散策する。河鹿の湯、大滝・滝の湯といった共同湯を見たり(外観だけ)、吊り橋(左写真)を渡ったりする。『ゆれる』[C2006-02]ごっこはしなかった。


11時前に出発し、すぐに道の駅『天城越え』で休憩。ここには昭和の森会館というものが併設されている。そこには伊豆近代文学博物館があり、井上靖旧邸(右写真)が移築されているというので入ってみる。『しろばんば』で洪作が住んでいたのは蔵だが、ここに移築されているのは母屋のほう。強度の問題とかで中には入れない。壊されるよりは移築してでも保存されたほうがいいが、やはりまわりの環境と切り離されてしまうと、建物は半分死んでしまっていると思う。

BGMは昨日の続きで、今日も『銀幕演歌<ロック> 御意見無用』(asin:B00008BDMH)。『怨み節』を聴きながら下田街道(国道414号)を下り、『シンボルロック』を聴きながら天城トンネルを抜ける。シンボル、シンボル♪… 「しゃんとして、しゃんと」とパンダに言ってみたりする。本当は、『有りがたうさん』[C1936-12]のロケ地、旧天城トンネル(LINK)へ行きたかったのに、通行止めだった。

BGMは続いて『続★銀幕演歌<ロック> 生きたい様に生きて死ね』(asin:B00009SF6G)。ダイナマイト、ダイナマイト、ダイナマイト、ロックだぜ〜♪ これは、『ギターを持った渡り鳥』とか『銀座旋風児』とか、定番が多く入っているので前作ほどのインパクトはない。七滝ループ橋をぐるぐるし、湯ヶ野から県道14号に入って河津浜へ出る。青い海と青い空を満喫しながら国道135号を帰ろうと思ったら、だんだん渋滞してきたので伊豆高原へ。ガラムマサラという店でカレーを食べる。伊豆高原というのは、海から離れた山の上の、大山や三瓶山のようなところだと勝手に想像していたら、全く違って「海岸から一本入ったら軽井沢」みたいなところだったので愕然とする。

そのまま県道111号から伊豆スカイラインに入る。午後から曇ってきて、山はかなり低いところまで雲がかかっている。走るにつれて霧が深くなり、前も見えないし寒い。しかし、TOYO TIRESターンパイクを降りると寒さも霧もあっというまに消えて、ふたたび夏の空気。これまで快調だったドライブも終わり、西湘バイパスは大渋滞。通行止め区間は下りより短いが、中央分離帯の向こうは道がない、という景色は滅多に見られるものではない。通行止め区間のあとはすいていたが、国道134号は鵠沼あたりからずーっと逗子まで渋滞。晩ごはんを食べに入ったCANTINAの中まで渋滞。疲れきっていたが、ごはんを食べたら元気回復して帰る。知らないあいだに万歩計がリセットされていて、残念でした。