実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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鎌倉→途中棄権

今週末は、有給休暇を一日つけ、伊豆へ二泊三日のバカンスに行く予定である。お天気があまりよくなさそうなのが心配だが、ここ1週間ほどで、すること、見るところ、食べるものなども決めて、気分はかなり盛り上がっている。

いつもは一泊二日なので、二泊というのはわたしたちとしては超豪華。飛行機や鉄道の旅では、荷物を1gでも減らすことに命を賭けているが、車なら多少増えても平気である。雨用のスニーカーとか砂浜用のクロックスとか、ふつうの傘と折りたたみ傘とか、観光のための『行人』[B520]、『漱石日記』[B344]、『しろばんば[B1244]とか、滞在先で読むイタリアの小説とか、いろいろと積み込んで9時ごろ出発。珍しく東名を使う予定で、出発が遅れたので国道134号の渋滞を避けて藤沢方面へ。

渋滞はないが信号が多いとかぶつぶつ言いながら慶應SFC近くまで来たとき、突然パンダのエンジンにトラブルが。雨の中、さんざん押したりしたが、パンダは意識不明になってしまった。レッカー車に乗るという恥ずかしくも珍しい体験をしてパンダを入院させ、大荷物を抱えてバスと電車で帰宅。とりあえず、「「ロードサービスも無料でした」ってほんとうだったんだ」というのが本日の収穫。

途中で昼ごはんを食べて帰ってきたらもう15時半。何にもしていないのにほとんど一日つぶれるし、横浜も鎌倉も、「バカンスに行かずにどこへ行く?」というくらいいい天気だし、わたしの落胆たるや思うべしである。