実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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上田旅行復路:別所温泉→塩田平→上田→鎌倉

昨日は夕方から雨という予報が外れたので、もしかしたら今日もという期待はあっさり裏切られて朝から雨。しかも「よくもまあこんなに降るなあ」と感心するほどの雨。さらに悪いことにものすごく寒い。

起きてすぐ、昨日は入れなかった露天風呂に入ってすべてのお風呂を制覇。しかし雨の中の露天ではのんびりもできず、早々に上がる。露天風呂には洗い場も洗面所もなく、お風呂には入ったが顔も洗っていないという状態で帰ることになった。温泉自体は悪くないが、ほかの二つのお風呂も、シャワーの数が少ないうえに物を置く棚などがなくて不便だった。花屋は、回廊をめぐらした造りの、なかなかいい雰囲気の宿だが、ロビーはあるもののお風呂あがりにくつろげるいい場所がなかったり、なんとなくかゆいところに手が届かないような感じもある。仲居さんがやたらと若いのも居心地が悪い(J先生はそこがよかったらしいが)。到着が遅く、常に時間に追われてゆとりがなかったこともあり、今回は十分に滞在を楽しんだとはいえない。

朝食後は旅館のまわりをひとまわりして別所温泉の町を散策する予定だったが、ひどい雨で旅館の写真を撮るのさえままならず(写真)、さっさとチェックアウトして出発。別所温泉には有名な寺社がいくつもあるが、今回はそれらもパスして車で町をひとまわり。昔よさげなところだと思ったのがどうしてだったのかまるで思い出せない、いまひとつ風情のない町に見えた。いくら駆け足でも、島屋菓子舗へ寄って厄除まんじゅうを買うのは忘れない。


別所温泉を後にして、信州の鎌倉・塩田平へ。天気がよければゆっくり散策したかったが、寄ったのは旧上田市立西塩田小学校と中禅寺のみ。旧上田市立西塩田小学校は、『一人息子』[C1936-01](asin:B00009XLL9)のロケ地だということで、中禅寺の薬師堂(写真)は、現存する信州最古の建築だということである。『次郎物語』[C1955-25]の前半の舞台はたぶんこのあたりだが、雨の中を車で走るだけでは全然わからなかった。

お昼前には上田市街へ到着し、駅前の蕎麦屋で昼ごはんを済ませる。せっかくの蕎麦屋だが、寒くてたまらないので温かいうどんを食べる。私はどうも、温かい蕎麦というものが我慢ならないのだ。昼過ぎには雨はほとんどやんだが、『けんかえれじい』[C1966-09]のロケ地、上田カトリック教会を見てさっさと帰る。帰りのルートは、上信越自動車道、関越自動車道、圏央道、八王子バイパス、八王子街道、保土ケ谷バイパス、横浜横須賀道路。17時ごろ帰宅。上田と別所温泉は、今度は二泊以上で再挑戦したい。