実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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箱根旅行往路:鎌倉→箱根

一泊二日の予定で箱根に骨休めに行く。目的は二つ。一つ目は、憧れの富士屋ホテルに泊まること。二つ目は、小津安二郎監督の『彼岸花』と『父ありき』のロケ地探し。箱根はたぶん四度目で、十何年ぶり。

最高気温28℃の予報だったので半袖で出発。9時すぎに家を出たが、134号が渋滞していて箱根に着いたのは11時すぎ。途中まで晴れていたのに、箱根はくもっていて寒い。芦ノ湖畔で昼食後、『彼岸花』と『父ありき』のロケ地を探す。

xiaogang.hatenablog.jp
比較的簡単に特定できたので、山のホテルのラウンジへお茶を飲みに行く。富士山の見えるテラス席に座ったものの、あまりの寒さに室内へ移動。ケーキを食べてまったりする。

芦ノ湖の右岸を北上し、芦ノ湖スカイラインに入って左岸を南下。頭文字Dなジグザグ道はすいていて飛ばし放題だが、フィアット・ニュー・パンダはけっこう苦しげ。しかも、BGMが『小津安二郎メモリアル・アルバム』(asin:B00005EKLV)なのが激しくミスマッチ(↓は再発された同じ内容のもの)。

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『父ありき』に1カットだけ出てくる曽我兄弟の墓に寄って、5時ごろ富士屋ホテルに着く。J先生のカフェテリアプラン(会社の福利厚生制度)を使ったため、部屋は最も趣のないフォレストロッジ。でもかなり広く、一泊二食つきだとポイントを使ってもけっこうな負担額。

夕食は5時45分または8時からで、8時からを選ぶ。かなり時間があったが、ホテルに着くころから雨が降り出してあまり活動できず、地下にある資料館などを見る。夕食のフランス料理は、また来たいというほどではないが、悪くはなかった。正統派っぽいフレンチはこういった機会でもなければ食べないので、たまにはいいかという感じ。まだワインがあるのにデザートを持ってきたり、早く仕事を終わらせたいという空気が垣間見えたり、一流ホテルのサービスとしては首をかしげたくなるところもあった。ゆったりと楽しむには5時45分の回のほうがよかったかもしれない。