井伏鱒二が宣伝班員としてマレー、シンガポールへ行ったときのことについて書いた『徴用中のこと』を読み終わる。井伏鱒二が帰国したのは1942年末、小津安二郎がシンガポールに行ったのは1943年なので、残念ながらふたりはシンガポールで会ってはいない。
- 作者: 井伏鱒二
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/08/26
- メディア: 文庫
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日本占領下のシンガポールについては、『シンガポール 近い昔の話 1942〜1945 日本軍占領下の人びとと暮らし』に詳しい(この本は日本人が読むべき本である)。華僑大虐殺や占領下の暮らしについての記述が中心だが、開戦からシンガポール陥落までの経緯やイギリス軍の事情などについても詳しく書かれているので、あわせて読むのがお薦めだ。
シンガポール近い昔の話 1942~1945―日本軍占領下の人びとと暮らし
- 作者: リーギョク・ボイ,シンガポールヘリテージソサエティ,越田稜,新田準
- 出版社/メーカー: 凱風社
- 発売日: 1996/12
- メディア: 単行本
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ところで、こんな本を読んだらまた馬來へ行きたい病がひどくなった。熱帯が私を呼んでいる。