実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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下田旅行往路(鎌倉→伊東→下田)

温泉へ行く予定の今日は、温泉日和の晴天である。行き先は下田。予定の9時からあまり遅れずに出発できたのに、餌付けのついでにパンダにシャンプーまでしてやったら、ほとんど10時になってしまった。いつものコースでまずは伊東へ向かうが、無料の道路はなんとなくのろのろな状態がずっと続く。ディック・ミネの「お洒落禁物、お洒落はかたきだー♪」(『お洒落禁物』)などを聴いてやり過ごし、予定より2時間遅れて13時ごろ道の駅・伊東マリンタウン(公式)に到着。「ごはんだ、ごはんだー」と小躍りしながら車を下りたのに、インドネシア料理レストラン・スラバヤがなくなっていた。「伊豆に来て、わざわざインドネシア料理を食べなくても」と思う人もいるだろうが、伊豆っぽいものは旅館などでたくさん食べられるから、その前にスパイシーなものを食べるとちょうどいいのだ。まあいちばんの目的は、デザートの揚げバナナなのだけれど。最近は、よく行く街にインドネシア料理店があまりないし、ここのスラバヤに来るのは伊豆旅行の楽しみのひとつだった。しかたがないので、跡地にできたフードコートでタコライスを食べたが、今後この道の駅はただのトイレ休憩の場所になり下がることだろう。

昼食後は、Tom Russellの“The Road to Nowhere”などを聴き、青い海を見ながら国道135号をひたすら南下して、15時ごろ下田に到着。街を散策する。下田は、平滑川沿いのペリーロード(↓左写真)に古い建物(↓右写真)が建ち並ぶ、なかなか風情のある町。


そのなかの、草画房(公式←情報なし)というカフェ(↓写真)に入る。

珈琲とチーズケーキで休憩(↓左写真)。このカフェは、土間の椅子席(↓右写真)のほかに座敷もあって、落ち着いた、いい感じのたたずまい。ゆっくりまったりしたいところだが、なんといっても寒すぎる。店内いたるところにストーブやら火鉢やらが置かれているのだけれど、そのすぐ近くにいても寒い。当然ダウンは脱げない(香港か?)。脱げないどころかマフラーもまいた。それでも寒いので早々に退散。

ふたたび町を散策し、なまこ壁の建物(↓左写真)を見たり、三島由紀夫が贔屓にしていたという、創業大正11年の老舗・日新堂菓子店(↓右写真)(公式←テキストエンコーディングなんとかして…)でマドレーヌやレモンケーキを買ったりする。週末は暖かくなるという予報だったが、強い海風が吹いてとにかく寒い。適当に切り上げ、16時すぎに市街地からは少し離れた下田大和館(公式)に到着。洋室やアジアンな部屋もあり、そちらが希望だったけれど、遅く予約したので和室だった。

まずは温泉。和風温泉の遥都と洋風温泉の多々戸ウィンズがあって男女日替わり。今日の女湯は多々戸ウィンズ。内湯のWAVE、半露天のジャグジー、ヨットを改造した露天のセーリングスパ・マーメイドの3つのお風呂があった。目の前が海で眺めがよい。

晩ごはんは、メインが牛肉陶板焼きの黒潮の膳。南伊豆といえばはずせない金目鯛の姿煮(↓左写真)もついているし、いまどきの旅館らしくちょっと洋風な伊太利風鰤大根(↓右写真)もある。品数は多いが、ひとつひとつは少なめで、全体的にほどよい量でよかった。しかし、食事処はふつうにテーブルが並んでいるだけで、パーティションで区切るなどの配慮がなされていないのが不満。


古い老舗旅館でもないのに、部屋はかなり寒く、暖房の温度を上げても暖まらない。二度めの温泉に入ってやっとなんとか暖まる。下田の町のお店なども寒かったけれど、南伊豆は比較的暖かいはずだから、今日は特別寒い日なのだろうか。ふたたび凍えないうちにさっさと寝る。