甘いもの補給のため、MTRで天后まで移動。今日はフルーツ系が食べたいので、大坑の小甜谷へ。満席のためちょっとそのへんをぶらぶらしてから入店。わたしは楊枝甘露(HK$27)(↓左写真)、J先生はたぶん芒果涼粉西米露(HK$26)(↓右写真)を食べる。
銅鑼灣に向かって歩く。途中、前回も見た聖公會聖馬利亞堂(St. Mary's Church)を見る(↓左写真)。『東京ギャング対香港ギャング』[C1964-21]で、虎豹別墅から筲箕灣方面へ向かう健さんと内田良平が通りかかるところ。1937年竣工、香港一級歷史建築物。銅鑼灣では、かつて豪華戲院(Hoover Theatre)があったところへ行く。豪華戲院も『東京ギャング対香港ギャング』にちらっと出てくる。洋服を取り換えて健さんになりすました内田良平がおとりになって逃げるシーンで映る(↑右写真)。内田良平を乗せたタクシーは横の邊寧頓街を向こうから走ってきて、豪華戲院の角で停まる。このとき上映されているのは“The Thrill of It All(スリルのすべて)”という、ドリス・デイ主演のアメリカ映画。豪華戲院は今はなく、跡地には百利保廣場というビル(今もこの名前なのかよくわからない)が建っているが、邊寧頓街の向かい側には当時と同じビルが残っているようだ。当時はもちろんなかった円形の歩道橋が楽しい。商務印書館に寄り、“電影朝聖 Film Pilgrimage”(王冠豪)というロケ地本を買う(HK$98)。同名のブログ(LINK)を書籍化したもの。“香港街道地方指南”の2012年版もやはり出ていたけれど、迷った末に買うのはやめる。
J先生は洪金寶(サモ・ハン)のトラム(↓左写真)、わたしは丸い建物(↓右写真)を撮ったりしながら、灣仔方面へ歩く。
途中、やはり丸い外観に惹かれて(↓左写真)、通りすがりの瑞士[口架]啡室へ。内部は四角くてがっかりしたが、めずらしくダウンを脱げるほど暖かくてうれしかった。奶茶(HK$11)などを飲んでしばらくまったりする。MTRで中環に移動。砵典乍街の屋台で紅包などを買ってから、龍記飯店でクリスマス・ディナーとは無縁の晩ごはん。乳豬雙拼飯、野菜などでHK$120。乳豬雙拼飯(↑右写真)は皮がパリパリでおいしいけれど、甜醤がその名のとおり甘すぎて、啤酒なしには食べられないのに啤酒は置いていない…ということで完食できなかった。すぐ近くの泰昌餅家で蛋撻(1個HK$5)を買って、いったんホテルに帰る。クリスマスとはとことん無縁の旅をしようかとも思ったが、せっかくクリスマスに来たのだからイルミネーションでも見ておくことにする。花火などの情報は見つからなかったので、とりあえずMTRで尖沙咀まで行って、天星小輪で帰ってくることに。今回の旅行では初めて半島側に渡り、尖沙咀の出口を出ると、梳士巴利道は歩行者天国で人があふれている。人波に乗って天星碼頭方面へ歩く。半島酒店(The Peninsula)のイルミネーション(↓左写真)は、色づかいがケバケバしくなくて美しい。
天星碼頭近くから、中環〜灣仔のイルミネーションを眺める(↑右写真)。もともとイルミネーションとか夜景とか、電気系のものには興味がないので、美しいというより色とりどりでケバすぎると思う。豪華に天星小輪の上層に乗って、香港島へ引き揚げる。中環のイルミネーションは、尖沙咀で人に押されながら眺めるよりも、フェリーに座って眺めたほうがゆったりと見られるし、ゆらゆらしてきれいだ。あっという間に中環に到着し、國際金融中心商場のApple Storeが大勢の客でにぎわっているのを横目で見ながら駅まで歩き、MTRで上環へ。7-ELEVENで夕食で飲みそこねた生力啤酒を買って尚豪酒店に帰る。今日の歩数は36127歩。もう一駅か二駅分歩いていたら4万歩になったかと思うと悔しい。シャワーのあとで、生力啤酒を飲んで泰昌餅家の蛋撻を食べる。蛋撻はとてもおいしかったが、やわらかいので食べ歩きには向かなそうだ。