シネスイッチ銀座で、マチュー・アマルリック監督の『さすらいの女神(ディーバ)たち』(公式)を観る。
フランスのテレビ業界を干されたプロデューサーが、アメリカから連れてきたショーダンサーたちを引き連れて巡業するロードムービー。マチュー・アマルリックが監督兼主演で、あいかわらず嫌われ者のダメ男を演じている。しかし、デプレシャンの映画でやる役よりはマトモで、ダンサーたちからはそれなりに頼られていたりする。映画のほうもなかなか堂々としたもので、思ったよりも正統派な、セ・ラ・ヴィというかそして人生はつづくというか、そんなおフランスな映画だった。
このダンサーたちのやっているニュー・バーレスクというショーについては公式サイトにも説明があるが、彼女たちの体型については言及されていない。映画では一人だけ太っていないダンサーがいたと思うが、ほとんどはフェリーニ映画を思わせる「デブ専」向け体型である。ニュー・バーレスクと体型との関係が知りたいし、彼女たちがニュー・バーレスクのダンサーになったことと体型との関係も知りたい。たとえば、ふつうのダンサーだったけれど太ったので転向したとか。
ダンサーやショーもかなり強烈だったが、スーパーのレジのおばちゃんはさらに強烈だった。