同じくシネマヴェーラ渋谷の特集「中島貞夫 狂犬の倫理」(公式)で、『唐獅子警察』を観る。
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2010/11/21
- メディア: DVD
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小林旭と渡瀬恒彦なら当然アキラを応援したいところだが、映画が渡瀬に寄り添った視点で描かれているのと、渡瀬には安藤昇がついているのとで、無意識に渡瀬に肩入れして観てしまう。途中でふと我に返って、「あ、いかんいかん、アキラ応援しよ」と思ったりする。
ラストは舞鶴での兄弟対決。スラムのようなところを駈けまわるロケ撮影は、香港映画みたいで楽しい。これが調景嶺だったら、などと妄想したりもする。刃物対決になってもみあったあと、目の下から血を流すアキラの、「よくも顔に傷をつけたわね、わたしは女優よ」といった表情のアップのショットが長く続くのも楽しい。渡瀬もこのとき顔に傷をつけられているが、彼は平気そうだった。