実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『男性・女性(Masculin, féminin: 15 faits préci)』(Jean-Luc Godard)[C1966-50]

新宿K's cinemaの特集「それぞれのヌーヴェルヴァーグ」で、ジャン=リュック・ゴダール監督の『男性・女性』を観る。

カフェ、恋、デモ、革命、フレンチ・ポップス、そして死。1965年のパリの街と風俗とその空気をぎゅっと閉じ込めたような映画。文学の引用や、若者へのインタビューなどが散りばめられた、いつものゴダール節。主演はジャン=ピエール・レオー。彼でカフェで飲むのはカシス水。レオーとそのまわりの女の子たちや友人の物語だが、突然、カフェやメトロで隣り合わせた人たちに視点が移り、物騒な展開になったりするのがおもしろい。

大人は判ってくれない[C1957-09]では子供だったジャン=ピエール・レオーがすっかり大人になっていて、育つの早いなあと思ったけれど、9年も経っているのだからあたりまえか。一見、好青年だけど、すでにあのいかがわしいというかどこか信用ならないような雰囲気を身につけているので、実はけっこう真面目な役なのに、女の子3人とよろしくやっている役だったな、という誤った感想をもってしまったりする。

レオーのガールフレンドにシャンタル・ゴヤ。ベスト盤のCDは愛聴していたが、見るのは初めてだと思う。デビューしたばかりの歌手という、本人を思わせる役で、これが超かわいい。笑うとバカみたいなところも。ベスト盤に入っている歌も6曲流れてお得。観終わったあとは、彼女の歌が頭の中をぐるぐる。レッセ・モア〜♪

ベスト

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