実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『黒いチューリップ(La Tulipe Noire)』(Christian-Jaque)[C1963-39]

アラン・ドロン生誕75周年記念映画祭」2本めは、クリスチャン・ジャック監督の『黒いチューリップ』。

フランス革命直前を舞台にした歴史活劇。アラン・ドロンが、女たらしの兄と純朴な弟を二役で演じ、弟が兄の替え玉になるというお話。香港映画みたい。

兄と弟と兄になりすました弟を演じ分ける、まさにアラン・ドロンを満喫するための映画。のはずだけれど、カツラをかぶったりする時代だから衣装などもいまひとつで、あまり萌えない。また、吹き替えなのかアフレコなのか、声に違和感があって気になった。

だいたいこれは、次々に現れては消える国内向け娯楽映画で、日本でまで公開したり、50年近く経ってから観たりするようなものではないのではないだろうか。要するに、あまりおもしろくありませんでした。