実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『真田風雲録』(加藤泰)[C1963-08]

今日も朝からフィルムセンター(公式)の「映画の中の日本文学 part 3」(公式)特集。この特集に通うのはたぶんこれが最後で、加藤泰監督の『真田風雲録』。

この映画は20年前にアテネ・フランセで観ているが、内容はほとんど忘れている。ただ、台詞がほとんど聞き取れなかったという記憶があるが、今日観たら聞き取れないところなんて全くなかった。さらに、いくら内容を憶えていなかったとはいえ、こんなカラフルな映画だった記憶は全くなくて驚いた。中村錦之助が疾走していた記憶だけあるのだが、そんなシーンなかったような…。

大阪冬の陣・夏の陣を舞台に、真田幸村が「かっこよく死にたい」と言いながらかっこ悪く死ぬ話。しかし、演じるのが千秋実という時点で、かっこよくは死ねないに決まっている。時代考証をわざと無視して現代の音楽やファッションを取り入れていて、登場人物がピオネールみたいな赤いスカーフを巻いていたり、渡辺美佐子が美少女戦士(?)みたいなファッションだったりする。主演の錦ちゃんの存在感は今ひとつで、佐藤慶がクール。

おもしろいのだけれど熱狂はできず、「こういうのは誰でも一度はやりたいと思うよね」という感じで、ちょっと引いて観てしまった。連日の寝不足のせいかもしれないので、そのうち先日録画したのを観てみよう。

飽きずにまたMeal MUJIで昼ごはんを食べて帰宅。