実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『パンダフルライフ』(毛利匡)[C2008-02]

神保町は久しぶりなので、スヰートポーヅで昼ごはんを食べて、内山書店を物色してから新宿へ。できたばかりのシネコン新宿ピカデリーへ行くと、『パンダフルライフ』の14:30の回はすでに残り一席。しかたがないので16:40の回の席を取って、ジュンク堂やらセガフレードやらで時間をつぶす。新宿の真ん中にできた新しくてきれいなシネコンは、かなりの盛況のようである。

次の回の『パンダフルライフ』(公式/映画生活/goo映画)も満席。「毎日に疲れたら、有休とってパンダしよう。」というキャッチコピーや、予告篇のまったりした雰囲気とは違って、かなり苛酷なパンダの暮らしが描かれている。パンダとして動物園で働くのもラクではないようだ。有休とってパンダを見るのはいいけれど、パンダするのはいやだな。

白浜アドベンチャーワールドから成都大熊猫繁育基地へ異動した双子のパンダ、隆浜と秋浜がいちおうの主役だが、おとぼけカルテットとかほかのパンダも並行して描かれていて、ちょっと散漫な印象。ナレーションの菅野美穂が秋浜になりきってしゃべったりするのもいかがなものか。動物ドキュメンタリーは観たことがないので、「こうあるべき」という基準ももちあわせていないが、もう少しどうにかならないかと思った。隆浜と秋浜の世話をする人に焦点を当ててみるとか、あるいはストーリーまったくなしで、とにかくパンダのかわいいところを写しまくるとか。

パンダは動きが少ないせいか、けっこう相似形のポーズをとることが多いようだ。そんな小津風パンダをロング気味にとらえたり、ちょっといいなあと思うショットはいくつかあった。それにパンダだとアップでも許せる。まあとにかく、パンダはかわいかった。

音楽が鈴木さえ子だったのには「おおっ」と思ったが、映画中は忘れていて、終わってみたら「どんな音楽だったっけ?」。王ろじでとんかつセットを食べて帰る。