それほどはまらなかったとはいえ、『カラマーゾフの兄弟』は、配役を考えたいという強い衝動にかられる小説である。そこで実際に考えてみた。わたしが心がけたのは、実年齢が想定とあまりに離れた俳優を使わないこと。具体的には、三兄弟はみんな二十代なので、四十代以上の俳優は使わないようにした。
まず、現在では実現不可能な古い日本映画の場合を、わたしとJ先生それぞれに考えた。なお、かっこ内は製作年の年齢である。
項目/役名 | わたしの案 | J先生の案 |
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製作年 | 1958年 | 1939年 |
製作・配給 | 日本映画監督協会/東映 | 松竹 |
監督 | 内田吐夢 | 清水宏 |
フョードル | 佐分利信(49) | 坂本武(40) |
ミーチャ | 丹波哲郎(36) | 斎藤達雄(37) |
イワン | 内田良平(34) | 佐分利信(30) |
アリョーシャ | 高倉健(27) | 日守新一(32) |
スメルジャコフ | 南原宏治(31) | 河村黎吉(42) |
グルーシェニカ | 若尾文子(25) | 木暮実千代(21) |
カテリーナ | 芦川いづみ(23) | 高峰三枝子(21) |
製作年 | 2008年 |
製作 | 香港=台湾=中国 |
監督 | 譚家明(パトリック・タム) |
フョードル | 高捷(ジャック・カオ)(50) |
ミーチャ | 周群達(ダンカン・チョウ)(30) |
イワン | 張震(チャン・チェン)(32) |
アリョーシャ | 周渝民(ヴィック・チョウ)(27) |
スメルジャコフ | 劉菀(リウ・イエ)(30) |
グルーシェニカ | 田原(ティエン・ユアン)(23) |
カテリーナ | 徐靜蕾(シュー・ジンレイ)(34) |