バンガロールに来ちゃったの

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『それぞれのシネマ』の電姬戲院

『それぞれのシネマ』[C2007-13]侯孝賢(ホウ・シャオシェン)篇、“電姬館(電姫戯院)”の主役は、ある古い映画館。周囲の賑わいから、舞台は台北だと思われるが、ロケ地は台南縣麻豆鎭の電姬戲院である。


開館は日治時代の1937年で、当時の名称は電姬館。光復後に電姬戲院と改名され、上右写真のように不自然に修正されている。

現在は、映画館としても他の用途でも使用されておらず、中を窺うことはできなかった。撮影に使われたと思われるタイムテーブルや掲示板がそのまま残されていて、まるでつい最近まで映画館だったかのよう。タイムテーブルには、“養鴨人家(あひるを飼う家)”や“秋水伊人(シェルブールの雨傘)”の紙が貼られたままだ(下左写真)。取り壊されるのを待つばかりにも見えるが、郷土史的観点からも、ロケ地的観点からも、建築史的観点からも、ぜひリストアして残してほしい建物である。この町に張震(チャン・チェン)や舒淇(スー・チー)がやってきての映画撮影はそれなりに大きな出来事だったはずで、地元で保存の気運が高まることに期待したい。

なお、このロケ地情報は、[nancix diary](LINK)で知った。どうもありがとうございます。