『夏目漱石の純愛不倫文学』読了。
夏目漱石の純愛不倫文学 (比較文化研究ブックレット (No.4))
- 作者: 相良英明
- 出版社/メーカー: 神奈川新聞社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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ひとつなるほどと思ったのは、姦通罪のある当時の状況では、上記作品に書かれたレベルがせいいっぱいで、あれ以上は書けなかったということ。研究者にとっては当然の前提なのだろうが、わたしはそこまで気がまわっていなかった。漱石の描いた人物は、当時としては相当新しかったということもあらためて感じた。
とりあえず『行人』がものすごく読みたくなったので、近いうちに読みなおそうと思う。