新宿武蔵野館で、ジョエル&イーサン・コーエン監督の『トゥルー・グリット』(公式)を観る。コーエン兄弟の映画はかなり久しぶり。
映画に出てくる、賢くて元気で強い女の子が好きだ。だから、マティ(ヘイリー・スタインフェルド)の言動のひとつひとつにわくわくしながら観た。彼女の魅力がこの映画の魅力のほとんどすべてである。あんな女教師(ロマンポルノじゃないよ)みたいなおばさんにはなってほしくなかったな。
おもしろかったけれど、コグバーン(ジェフ・ブリッジス)、ラビーフ(マット・デイモン)、マティの三人のコンビネーション、特に反発しあいながらも行動を共にするコグバーンとラビーフの関係に魅力とか萌えポイントがあまり感じられなかったのが残念。西部劇ならではのかっこよさみたいなものはあまり感じなかった。敵の存在感も希薄。
リメイク元の『勇気ある追跡』は未見。リメイクで、マティの魅力が当社比二倍に増大されていると予想されるので、オリジナルにはあまり興味がわかない。でも男たちはオリジナルのほうがよかったりするのかも。
この映画は実家近くの映画館でも公開予定だが、6月と聞いて「バカにしてるのか」と憤慨して今日無理やり観た。しかし一日4本つめこんでしまったので、なんだかローテーションの谷間的な存在感のうすさになってしまった。いま急いで観たからどうという映画ではなかったので、田舎でじっくり観たほうがよかったかもしれない。