『バール、コーヒー、イタリア人 - グローバル化もなんのその』読了。
バール、コーヒー、イタリア人―グローバル化もなんのその (光文社新書)
- 作者: 島村菜津
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
ひとつ興味深かったのは、コーヒーに催淫効果があるかどうかについて、かなり昔から議論があったということ。どちらかといえば、不能になるという意見が主流のようだが、催淫効果があるという見解もあるようだ。これで思い出すのは、小津安二郎の『淑女は何を忘れたか』[C1937-04](asin:B00009XLL9)のラストシーン。
「ね……珈琲でも入れましょうか……」
「うむ……でも今から飲んで寝られるかな」
「寝られるわよ」
このような台詞を入れた小津は、「催淫効果がある」派だったのだろうか。
ところでこの本、タイトルはいいのに、変なサブタイトルがついていて台無しだ。私もたまにつけるけれど、サブタイトルはタイトルを台無しにする方向に働くことが多いように思う。説明的なタイトルはつけたくないけれど、時流に乗ったわかりやすい言葉を入れたいという出版社側の意向はよくわかるのだけれど。