バンガロールに来ちゃったの

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『満鉄調査部 - 「元祖シンクタンク」の誕生と崩壊』(小林英夫)[B1117]

満鉄調査部 - 「元祖シンクタンク」の誕生と崩壊』読了。

満鉄調査部―「元祖シンクタンク」の誕生と崩壊 (平凡社新書)

満鉄調査部―「元祖シンクタンク」の誕生と崩壊 (平凡社新書)

満鉄の本は読んでいるが、満鉄調査部についてちゃんと読むのは初めて。興味深かったのは次のような点である。

  • 後藤新平の影響は言われているほど大きくはなかった。
  • 満鉄は盧溝橋事件の拡大に大いに寄与した。
  • 満鉄調査部の「支那抗戦力調査」(1939年〜)と「日満支ブロック・インフレーション調査」(1940年〜)は、日本の敗戦を予測し、中国からの撤兵を匂わすものであった。

満鉄調査部とは関係ないが、引用されている南郷龍音の日記の次の部分が興味深い。

「明治に於てアイスクリームを食う」(三四年八月十六日)
……
「…それより連鎖街にてそばを食」(三五年六月十四日)う
(いずれもp. 89)

連鎖街はわかるが、明治はどこにあったんだろう?

ところでこの本は、残念ながら「満洲」が「満州」と表記されている。