TOHOシネマズ六本木ヒルズで、孔貴鉉(コン・グィヒョン)監督の『U. F. O.』(東京国際映画祭)を観る。第24回東京国際映画祭のアジアの風部門アジア中東パノラマの一本。
男子高校生4人が郊外へUFOを見に行ったときに起こった女子高生失踪事件の真相を明らかにしていくサスペンス。次々と予想を裏切る展開に驚かされる。何でもUFOや宇宙人の仕業と考える異常な心理状態、外泊や飲酒のもたらす非日常的な気分、実は仲良しでもなんでもない4人が互いに抱いている感情などがうまくからめられているが、内容に興味がもてないし、高校生なのにこの真相なのはさすがに後味が悪い。
吉岡秀隆風の主人公・スンギュ(イ・ジュスン)が、あまり会いたくない同級生を街で見かけたとき、ひたすら気づかないふりをするところが妙にリアルだった。
上映後、コン・グィヒョン監督と、出演者のパク・ソンヒョク、キム・チャンファンをゲストにQ&Aが行われた。
