実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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Qu'il fait bonのブルーベリーのタルト+『雪の断章 - 情熱』(相米慎二)[C1985-44]

昨日はJ先生がキルフェボンのタルトを買ってくる日だったが、飲み会だったので食べなかった。今日は有給休暇なので、スカパーで録画した『雪の断章 - 情熱』を観ながら食べる。


ありえないストーリーだし、出演者もあまり好みではないけれど、時々無性に観たくなる。冒頭の長回しに言及されることが多いが、わたしは終盤の、桜の木のまわりでキャッチボールをするシーンが好きだ。

斉藤由貴はあまり好きではないが、この映画の彼女のパワフルな存在感は特筆に価する。何がすごいかって、そのダサさだ。もともとあまり洗練されたタイプではないが、いかにも80年代の雰囲気がそれに加わると、輪をかけて最高にダサい。足首の太さと、それを強調するスカート丈もポイント。

この映画を観ていると、やたらと『お引越し』[C1993-03]を思い出す。水の中を歩くヒロインをはじめ、かなり似ていると思う。幻想的なシーンがあるところも似ているが、その点は好きではない。

斉藤由貴が歌う挿入歌『情熱』をiTunes Music Storeで買ったら、J先生がそれを目にするたびに「斉藤由貴はまっぴらです」(ロング・バケーションの歌の台詞)とつぶやいている。でも、筒美京平×松本隆コンビによるこの曲は、なかなか名曲だと思います。斉藤由貴の歌はヘタクソでダメダメだけど。