実録 亞細亞とキネマと旅鴉

サイトやFlickrの更新情報、映画や本の感想(ネタばれあり)、日記(Twitter/Instagramまとめ)などを書いています。

“The Second Wind(Le Deuxieme Souffle/ギャング)”(Jean-Pierre Melville)[C1966-07]+バニラのバニラロール

ジャン=ピエール・メルヴィルの『ギャング』の米国版DVDが届いたので、バニラのバニラロールを食べながら観る。


マルセイユの決着』[C2007-43]とストーリーは同じだと思うので、英語字幕はほとんど読まなかったが、モノクロの映像とリノ・ヴァンチュラがとにかくかっこいい。

どうしてこれをリメイクしたいなどと思ったのか?それもダニエル・オートゥイユで。そんなの最初から負けるとわかっている勝負である。そして実際激しく負けている。もう冒頭の脱獄シーンだけで勝負ありだ。『ギャング』153分、『マルセイユの決着』156分と長さもほとんど変わらないが、『ギャング』にはなくて『マルセイユの決着』にあるシーンは、思いつくかぎり全部いらない。

60年代のパリとマルセイユが舞台のままリメイクする気持ちはわからないが、舞台や時代を変えてリメイクするというのならわかる。舞台を現代の香港と澳門に移し、ギュは胡軍(フー・チュン)か梁家輝(レオン・カーファイ)でリメイクするのはどうでしょう。ポールは任達華(サイモン・ヤム)で。いや任達華はブロ警部がいいかな。それともブロ警部はやっぱり李修賢(ダニー・リー)か?