実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『イタリア・マフィア』(Silvio Piersanti)[B1217]

『イタリア・マフィア』読了。

イタリア・マフィア (ちくま新書)

イタリア・マフィア (ちくま新書)

すごくおもしろかった。小説を読んでいるように、手に汗握り、先の展開が気になる本だ(香港映画を彷彿させるところもあり)。イタリアでは日々こんなにすごい事件が起こっているのに、日本では全然報道されておらず、何も知らなかったことに愕然とする。マフィアに対する大衆の憧れや共感を打ち砕くべき書かれた本らしく、そういった感情の入り込む余地はない。シチリアへ行くのがちょっと怖くなる(でもさらに楽しみになる、実は)。

構成がいまひとつうまく整理されているとは言いがたいのが残念。終わりのほうになって急に誤字脱字が増えるのも。

とりあえず、イタリア・マフィアについてわかったこと。

  • ホモセクシュアルの男性はマフィアにはなれない。
  • 売春と賭け事は“名誉ある男”のビジネスではないので扱わない。

この分野の本をもっと読んでみたい(ちょいと検索しただけでもいろいろあるようだ)。