実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『頭文字D』

原作の漫画は全く知らず、特に思い入れも期待もなく観たので、単純に面白かった。映画としてはいかがなものかと思うところも多々あるが、最初からそういう期待がない分あまり気にせず楽しめる。

この映画を観た理由は、日本が舞台で、日本人の登場人物を台湾人や香港人が演じる広東語の映画だというのが興味深かったから。だからもちろん字幕版を観た。銀座シネパトスという、あまり進んで行きたくはない劇場のせいか、狭いのにすいていた。この映画は「華流の本丸」みたいに宣伝されているのに、吹き替えにしたら意味がないのではないか。広東語で演じられる日本の物語は、特に違和感もないかわりに驚きや発見もなかった。日本のスタッフが入っているせいかヘンな日本も出てこなくて、がっかりするほどまっとうだが、だからといっていかにも日本ですという感じでもなく、香港でも日本でもない無国籍な雰囲気だ。