バンガロールに来ちゃったの

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東北地方太平洋沖地震翌日

浅いながらも3時ごろまで眠る。目覚めると、まわりが静かになってテレビの音がよく聞こえるようになっていた。ふたたび横になったものの、しょっちゅう緊急地震速報が流れ、そのたびに震度情報に耳を傾けていたら眠れなかった。それまでもずっと緊急地震速報が流れていたのだろうが、隣の超絶級にうるさいばあさん四人組のせいか、全くわからなかった。東京でも揺れを感じる余震があったと思うが、新橋第一ホテルに入ってから出るまで、揺れは一度も感じなかった。

電池温存のためiPhoneの電源を切り、iPadTwitterをチェックしていたが、朝iPhoneの電源を入れたら、母親から「心配しています」という留守電が入っていた。入院中でケータイだから、どうせつながらないと思って連絡していなかったが、何度かトライしたらつながったので無事を伝えておく。

動き出した地下鉄が終夜運転したり、ほとんどの私鉄が始発から動き出したりしたため、かなり早朝から人々が動きはじめた。JRの運行予定が初めてテレビで伝えられたとき、みんな静まり返って聞き耳を立てていたのに、例の四人組が超絶級の大声でバカ笑いをしていたので、さすがに我慢できず、静かにしていただく。朝ごはんは昨日買ったドーナッツ半分。ドトールのワッフルもあったが、あとで食べようととっておく。JRは7時ごろからの運転だったので、遅めにホテルを出た。

わたしはこれまで、ほんとうの避難生活というものは経験したことがない。15年ほど前、夕方マレー鉄道が洪水で止まり、夜中の運転再開まで近くの救世軍が休憩場所と食べ物を提供してくれたことがある。今回の体験はそれに近い。このときの出来事は、ちょうど先日『8時間の恐怖[C1957-38]を観て思い出していたところだった。救世軍の方々(華人若い人たち)にも親切にしてもらったが、今回はホテルということで、スタッフの方々は1円も払っていない帰宅難民も「お客様」として扱ってくれ、かなり快適に過ごせた。常に客の安全を考えなければならないホテルとしては、社会貢献や将来顧客の開拓のほかに、災害時の体制の検証や実地訓練として、今回の経験はかなり有意義なものだったのではないだろうか。ともあれ、新橋第一ホテルのスタッフのみなさま、お世話になりました。どうもありがとうございました。

山手線はまだ動いていなかったので、東京駅まで歩いて8時ごろ到着。東海道線ホームの、ぜったい座れる前から二番めに並んでやれやれと思ったが、ホームは三本あり、電車は30分に一本。次にそのホームから出るのは1時間半以上あと。それでも座席優先でひたすら待つ。途中でおなかがすいたので、とってあったワッフルを食べようと思ったが見つからない。ホテルを出るときJ先生が大きめのゴミを捨てていて、「ゴミはさっき捨てたのに変だな」と思ったが、わたしのワッフルを間違えて捨てたことが判明。この恨みは地震の記憶とともに一生忘れないだろう。

1時間半くらい待って無事座ったものの、後続の電車が遅れているとかで出発が遅れる。途中でも時間調整で長く止まるし、時速は35キロで、横浜-戸塚間では踏切のたびに安全確認のため停車。ようやく大船に着いて、大船-逗子間のみ運転している横須賀線に乗り換えて、鎌倉に着いたらもう12時。

予約していたビストロ・オシノに電話すると、営業するというので行くことにする。そのあと予約していた美容院は、担当の美容師さんが出勤できないというので延期してもらった。家の被害がわからないのにごちそうを食べていていいのかとも思ったが、オシノでおいしい昼ごはんを食べる。あまり食欲がないと言いつつ、一日ぶりのまともな食事でもあり、しっかりデザートまで食べた。「デザートは今日はいいです」と言ったあと、「やっぱりメニューだけ見せてください」と言って、結局頼むというよくあるパターン。家に帰ったらお茶を飲めるような状態ではないかもしれないから、というのがとりあえずの言い訳。

カウンターに皿が積まれ、床にワインの壜が並ぶオシノだが、特に被害はなかったらしい。鎌倉での唯一の被害はラーメン屋さんの食い逃げ一件と聞かされ、少し安心する。オシノがソフトバンクの圏外になっていたのがもうひとつの被害。

デザートを食べたにもかかわらず、パラダイス・アレイであんぱんまで買って家に帰ってみると、被害はほとんどなかった。大きい順に、以下が我が家の被害のすべて。

  1. 靴箱の耐震ロックが作動していたが、J先生がその解除に一カ所失敗した。その扉は次から耐震ロックが働かない。
  2. 停電したため、いろんなところの時計をセットし直す必要が生じた。
  3. テレビ台の引き出しが六個全部出ていた。出たところで止まるので、特に実害はなし。
  4. 浴室に置いていたステンレスラックがひとつ落ちて、シャンプーなどが床に転がっていた。中身は無事。
  5. 雑誌を入れたファイルケースがひとつ倒れていた。
  6. 小さな鹿のぬいぐるみ(かなり安定が悪い)が倒れていた。
  7. 縦一列のパンダマトリョーシカの整列が少し乱れていた。