『韓国からの通信 - 1972.11〜1974.6 -』(T・K生/「世界」編集部・編, 岩波新書, 岩波書店 (1974))(はまぞうにないです)を読み終わる。韓流大好きな人は(そうでない人も)ぜひとも読むべし。
子供の頃、父親から聞いた、「韓国はすごく恐ろしいところで、言論の自由が全くなく、少しでも大統領の悪口を言うとKCIAに引っ張られる」ということは、子供心にかなり強烈にすりこまれた。今思うと、それはちょうどこの本に書かれている頃だったのだろう(年がバレバレですか?)。1972年10月は、朴正煕が戒厳令を発令した月であり、中国から送られたパンダが上野動物園にやってきた月でもある。韓国人が絶望にうちひしがれ、恐怖におののいているとき、日本人は浮かれ騒いで上野動物園に行列していたのだ。