実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『ユリシーズの瞳(Το βλέμμα του Οδυσσέα)』(Theo Angelopoulos)[C1995-40]

オーディトリウム渋谷の「テオ・アンゲロプロス追悼週間」で『ユリシーズの瞳』を観る。12年ぶり二度め。

  • 初見のときはストーリーもわからないほど寝ていたので、やっとお話がわかった。
  • 映画の舞台は、フロリナ/ギリシャアルバニアマケドニア、コンスタンツァ/ルーマニアベオグラードセルビアサラエヴォボスニア・ヘルツェゴビナなど。
  • ちょっと手を広げすぎだし、観念的すぎると思う。
  • コンスタンツァでの何年か分の新年パーティがワンショットで描かれるシーンと、ベオグラードハーヴェイ・カイテルとパリ時代の友人が乾杯するシーンが好き。
  • レーニン像の乗った船のシーンは圧巻だし、あいかわらずうまい具合に絶好の形の木が生えているし、いつものように映像は美しいが、やはり外国で撮っているせいか、ほかのと比べるとそれほど圧倒的ではないように感じる。
  • ハーヴェイ・カイテルは『スモーク』と同じ年。この時分があいつの全盛だな。いや、まだ一、二年はつづいたさ。けっこう好きだったんだけど、最近はどうしているのでしょうか。
  • 憶えていなかったが、思いがけのうエルランド・ヨセフソンが出ていて追悼になった。