INOX Lidoで、Bhaskar(バースカル)監督の“Bangalore Naatkal”を観る。タミル語(英語字幕)。
- マラヤーラム語映画“Bangalore Days”のリメイク。登場人物の出身地がケーララからタミル・ナードゥに変わっただけでほとんど同じなので、劣化コピーと言わざるを得ない。製作前のニュースではシンガポールが舞台になるとかいう話だったが、そのほうがよかったと思う。
- 主要キャストは、Parvathy(パールワティ)だけ同じで、Dulquer Salmaan→Arya(アーリヤ)、Nazriya Nazim→Sri Divya(シュリーディヴィヤ)、Nivin Pauly→Bobby Simha(ボビー・シンハー)、Fahadh Faasil→Rana Daggubati(ラーナー・ダッグバーティ)、Nithya Menen→Samantha(サマンタ)という感じで、二回り以上見劣りがする(あらためてマラヤーラム版キャストの豪華さに驚愕する)。予告篇を観たときは、まず「なんでニヴィンくんがこんなデブのおっさんに?」と思ったけれど、本篇を観ていちばん物足りなかったのはドゥルカルくん→アーリヤ。相手役が同じパールワティだけに余計に目立つのかも。あ、サマンタは、出番少ないにもかかわらず、ナマおなかをぷるぷるさせてました。
- ロケ地は、お芝居がある部分は違うところになっていたけれど、一瞬映るようなところはほとんど同じだった。新たなロケ地に、どこか「ここは」というところが選ばれていたらよかったのだけど、それもなかった。
- オリジナルのお話は、紋切り感やあり得ない感がありつつもなかなかよくできているので、違いを楽しむだけでなく、お話も楽しめた。オリジナルを観ていなければ悪くないと思うが、リメイクである以上ほとんど存在意義は感じられない。DVDが出たらロケ地探しのために買うけれど、純粋にこちらが観たくて観る、ということはたぶんないと思う。